果物王国・岡山県。その岡山が誇るフルーツに「ピオーネ」があります。さて、この「ピオーネ」とはどんな果物でしょう?
高級ブドウ・ピオーネは、岡山が生産ナンバーワン!
岡山県では古くからブドウの生産が盛んです。
その中でも、種なしで皮離れもよく、大粒で糖度が高い、高級ブドウの「ピオーネ」が人気で、生産量は岡山が全国1位を誇ります。
今でこそ種なしのピオーネが当たり前になりましたが、実はその種なしの技術を生み出したのは岡山県なのです。
種なしのピオーネの開発時、種ありの「ピオーネ」と差別を図るために、種なしの方は「ニューピオーネ」と呼んでいましたが、現在では種なしの方が主流となった為、種なしにも「ピオーネ」と表記されるようになったそうです。
質良し!種類豊富な岡山のブドウ!
岡山県は明治時代から続くブドウの産地で、栽培技術の高さにも定評があります。また岡山でしか作れない品種もあり、育成されている種類も豊富なことから、生食ブドウのクオリティの高さは全国一と言われています。
種類豊富においしいブドウを育てられる秘密は、瀬戸内の温暖な気候に恵まれ、晴れた日が多いこと。そしてその風土にあります。
県北部は昼夜の寒暖差を生かした露地栽培に適していて、県の中北部は中山間地、県の南部は平野で温暖な気候・・・と県内でも気候の違いが大きいことから、少しずつ時期がずれた出荷を行うことができ、糖度も高く着色も良好というブドウを、長期に渡って種類豊富に全国へと届けることが可能なのです。
そんな多彩なブドウのうち、ニューピオーネ、マスカット・オブ・アレキサンドリア、シャインマスカット、オーロラブラック、紫苑についてご紹介します。
- ニューピオーネ
イタリア語で「開拓者」という意味のピオーネ。黒く大粒で種がなく、皮が剥きやすく食べやすい。巨峰とカノンホールマスカットとの交配種であり、巨峰の甘さとマスカットの爽やかさの両方を併せ持つ。 - マスカット・オブ・アレキサンドリア
一般的には「マスカット」と呼ばれている品種。原産はエジプトで、透き通ったエメラルドグリーンをしている。クレオパトラも食べたと言われており「果物の女王」とも呼ばれている。姿にも、味にも、香りにも気品が漂う。 - シャインマスカット
光沢のある黄緑色で大粒。肉質にハリがあり、薄い皮ごと食べられる上、種なしなので、様々なスイーツに応用しやすい。酸味が少なく甘みは強め。上品な味と、マスカットならではの爽やかな香りも楽しめる。 - オーロラブラック
次世代ブドウ。岡山県農業試験場がニューピオーネを目標に、オーロラレッドの自然交配から育成した岡山県オリジナル品種。果粒は14〜17gと大粒で、糖度は17〜18度と程よい甘み。種なしで皮ごと食べられて、粒が落ちにくいので、贈答用にも適している。 - 紫苑(しえん)
縦長・大粒のワインレッドの実が美しく、肉質は柔らかで糖度は18〜20度と甘みが高い。種なしで皮離れもよく食べやすい。 出荷時期が10月下旬~12月上旬の初冬で、華やかで見栄えも良いのでお歳暮にも贈られることも多い。
果物王国・岡山のいろとりどりのフルーツたち!
果物王国・岡山にはブドウ以外にも魅力的なフルーツがいっぱいあります。
- 桃
岡山県の桃は赤みの帯びた桃より、美しい白が主流。果皮が薄くて純白なことから「白い肌」と喩えられ、芳醇な香り、繊細でやわらかい肉質、上質な甘味が特徴。岡山県では明治の初めに「白桃」が品種改良によって誕生した。ブドウと同じように岡山県では産地間でもリレー出荷がされ、はなよめ、白鳳、白皇、清水白桃など13種の様々な品種を出荷している。 - 梨
岡山県では、倉敷市、赤磐市、真庭市、矢掛町などで広く栽培されている梨。
新高梨は、その大きさや形、おいしさから「梨の王様」と呼ばれている。
あたご梨は、1kg近い並はずれた世界最大級の大きさ。香りが豊かで、シャキシャキとみずみずしい。
早生種の幸水・豊水は明治末期から産地の矢掛町にて育てられ、甘味の強さと上品な味で長く人気の種類。 - イチゴ
実は岡山県でもイチゴ栽培を行っていて、主に笠岡市、赤磐市、久米南町などが産地。主な品種はさがほのかをはじめ、紅ほっぺ、ゆめのか、章姫、おいCベリーの5種が岡山県でも栽培されている。
更にフルーツ以外にも、桃太郎トマトにお米に牛肉、ゴボウ等。おいしい魅力がいっぱいの岡山県。ぜひ豊富な特産物をチェックしてみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.岡山県が産地として有名な「ピオーネ」はどんな果物?
A.ブドウ