長野県のB級グルメ「こねつけ」の主な材料とは?

令制国の信濃国にほぼ相当することから「信州」と呼ばれることも多い長野県。北海道、岩手県、福島県に続いて大きな面積を持つ県です。海が無く、飛騨山脈や木曽山脈、赤石山脈など険しい山々が多く、「日本の屋根」と称されています。また、千曲川や天竜川、木曽川などの川が流れる風光明媚な地でもあり、多くの観光客が訪れる魅力的なエリアでもあります。

長野県の位置

本州の中部に位置し、海のない内陸の県です。北海道を除いた46都府県のうち、岩手県と福島県についで3番めに大きな面積を持っています。隣接する南関東1都3県の合計面積に近く、また隣接する県は8つで日本で最も多くの県と接しているのもこの長野県です。

大きな面積を誇りますが、土地の多くが日本を代表する大きな山岳で締められていて可住地率は小さいです。

そば発祥の地とされる長野県

長野県は内陸に位置しており、寒冷な気候と水はけが十分で無い土地のため、米作りは盛んに行われてきませんでした。そのかわりに、高冷地で育ちやすいそばが多く栽培されており、そばの名産地として知られています。

世界的にはそばの実は団子状の「そばがき」や薄く焼いたクレープのように食べられるケースが多いのですが、麺状に細切りにして食べる日本独特の食べ方の発祥は長野県とも言われています。

生活の知恵から生まれた「こねつけ」

さて、信州の厳しい自然環境では昔からお米というのは貴重な食料でした。人々は生活の知恵として、釜に残った米粒を再び水に浸し、乾燥させ干し米を作ったりしていましたが、そのような工夫から生まれたのが「こねつけ」と呼ばれる料理です。

こねつけは米と小麦粉を混ぜて団子状にしたものを味噌や砂糖醤油などをつけて焼いた料理で、信州地方の郷土料理の一つとして知られています。干し米を美味しく食べる、あるいは少量でも満腹感を満たすための料理として作ったと考えられています。こねつけに似たものに「おやき」と呼ばれるものもありますが、米を混ぜずにつくられたものがおやきとして分けられることもあるようです。

現在でもあまった冷やご飯をつかって、卵や味噌をくるんだり、ネギなどの野菜を入れて風味を付けたり、各家庭でおやつとしても食べられています。

「真田丸」も愛食?

信州を代表する戦国武将、真田幸村。NHK大河ドラマでもとりあげられ、全国的な人気が伺えます。大阪夏の陣を控え、兄弟でありながら徳川方、豊臣方と袂を分かつことになった真田幸村と兄信之が、今生の別れを告げ、杯を交わす場面で、このこねつけ餅を土産に持たせたという話があったと言われています。

レシピは簡単。ためしてはいかが?

1,ご飯と小麦粉を少量のぬるま湯でまとめてよくこねる。

2,味噌やネギなどの野菜を好みで包み、平たく丸める。

3,油をしいたフライパンで両面を焼く。

お好みで、きな粉やネギみそなどをつけて食べます。簡単にできますね。少しだけ余ってしまったご飯があればぜひ作ってみたい料理です。

アンテナショップで体験も?

銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース

東京、銀座にある「銀座NAGANO」は野菜、果物をはじめ信州の伝統食など、長野県の「食」に関する商品を中心に揃えられたアンテナショップです。

信州の特産品であり、健康食としても注目されているくるみをつかったスイーツをはじめ、ワインや日本酒の取り揃えも豊富です。ソムリエと利き酒師も常駐していてセレクト内容には定評があります。店内にはイートインスペースもありますので都内にいながら信州の食を味わえます。

イベントスペースでは今回ご紹介したこねつけをつくる料理教室も開催されていました。ご興味のある方はイベントカレンダーで確認してみるのも良いでしょう。

NAGANOの食を楽しもう【ひだまりカフェ】 – イベント情報 | 銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース

ザ・ご当地検定の問題

Q. 長野県のB級グルメ「こねつけ」の主な材料は?

A.古くなったご飯