賀茂ナスのルーツとも呼ばれる「吉川ナス」は、どこの都道府県の名産品?

吉川ナスは加茂ナスのルーツとも言われており、皮の薄い瑞々しいブランドナスです。生産している県では、加茂ナスをアピールしようと、さまざまな取り組みがなされています。吉川ナスについてご紹介します。

吉川ナスって?

吉川ナスは、福井県の名産品で、皮が薄く実が硬めであることが特徴のナスです。吉川ナスにはさまざまな形がありますが、おもに球形をしています。福井県では、7月から10月にかけて収穫されます。吉川ナスは、その特徴から揚げ物や煮物に向いているとされています。福井県でも生産する農家が少なく、ほとんど知られることがなかったようです。その理由は、実の傷つきやすさにあります。そのため手入れが難しく、農家でも敬遠される傾向にありました。しかし、2009年から福井県がプロジェクトを組み、吉川ナスの生産が進んでいます。賀茂ナスのルーツであることも強調されています。

吉川ナスは現在でも希少なため、「黒い宝石」とも言われています。その吉川ナスをもっと知ってもらおうと、福井県では吉川ナスを県内外にアピールする取り組みも行っています。

道の駅で食べられる吉川ナスバーガー

吉川ナスは福井県の名産品としてじょじょに知名度をあげています。テレビや雑誌、ニュースなどでも取り上げられるようになりました。福井県では吉川ナスを知ってもらおうと、道の駅で期間限定の吉川ナスバーガーを販売しています。この吉川ナスバーガーは、文字通り吉川ナスをハンバーガーのパティに見立てて、サンドしたものです。

バンズのなかには、吉川ナスを輪切りにしてじっくり揚げたものに、同じく福井県の名産品である山ウニをソースにかけたものが挟まっています。山ウニも福井の名産品で、赤ナンバと呼ばれる唐辛子や、ユズの皮などを一緒に練った調味料です。見た目がウニに似ていることから、そう呼ばれています。さらに吉川ナスバーガーには、トマトの薄切りや、タマネギ、レタスも入っています。一方で、照り焼きソースをかけた吉川ナス照り焼きバーガーや、鳥そぼろをサンドしたものもあります。この吉川ナスバーガーは人気を集めており、吉川ナスが採れる時期には道の駅に多くの観光客が訪れるそうです。

吉川ナスを食べてみよう

吉川ナスは油との相性がよく、実がつまっているとされています。そのため、加茂ナスのルーツだけでなく、その魅力をアピールするために、福井県では吉川ナスのステーキレシピを開発しました。吉川ナスのステーキとは、吉川ナスをスライスして油でじっくりと火を通して、焼き立てにソースをかけて食べるものです。ソースは、味噌と砂糖、お酒を練って作ったものです。じっくりと火を通した吉川ナスは、中がトロッとしていて濃厚な味を楽しむことができます。

さらに、吉川ナスを使ったマーボも紹介されています。普通のマーボは肉を入れるものですが、吉川ナスを使うとその必要はありません。吉川ナスをピーマンや玉ねぎ、しいたけなどとたっぷりの油で炒めて火が通ったところに、スープやケチャップ、味噌、砂糖などで味付けします。最後に片栗粉でとろみをつけたら完成です。このような吉川ナスの個性的なレシピは、吉川ナスを生産している福井県のなかでも、鯖江市のHPに数多く紹介されています。

吉川ナスは、都内のデパートや福井のアンテナショップなどで手に入りますが、通信販売でも購入できるようになっています。煮物との相性はもちろん、油で火を通すとトロトロとした食感になり、ナス好きにはたまらない味わいになります。吉川ナスの上品で濃厚な甘みは、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒にもぴったりあいます。

福井県の特産品、吉川ナスは加茂ナスのルーツ

福井県の名産品である吉川ナスは、福井県で盛んにアピールされています。甘みとみずみずしさが特徴の、吉川ナスならではの美味しさを、福井県を訪れた際にはもちろん、アンテナショップや通販などで購入して味わってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 賀茂ナスのルーツとも呼ばれる「吉川ナス」は、どこの都道府県の名産品?

A.福井県