金沢のご当地グルメとして知られている金沢カレーの中でも、あるカレーは最大の人気食品と言われています。その名前の由来やその味の秘密に迫り、金沢という土地の紹介もします。
金沢カレーの概要と歴史
石川県のB級グルメとして金沢カレーは有名です。金沢カレーとは、濃厚な黒いルーが特徴で、その上にロースカツを乗せてソースをかけたものです。千切りキャベツも添えられたステンレスの銀皿に盛られて、昔の給食で使われていた先割れスプーンで食べることになっています。中でもチャンピオンカレー・ターバンカレー・ゴーゴーカレーの3つのメジャーカレーの人気を越えるカレーはまだ現れていません。地元の金沢県民も、習慣的に金沢カレーの店に足を運ぶ人が多く、金沢の定番カレーとして地元民に定着していると言えるでしょう。
金沢カレーとして最初にブレイクしたのはチャンピオンカレーで、1961年に発売開始になりました。1971年にはターバンカレーも登場し、金沢カレーの双璧を成すことになります。ゴリラの看板で知られるゴーゴーカレーは、二者に遅れて2003年から金沢カレーの仲間入りを果たしました。ゴーゴーカレーの「ゴーゴー」とは数字の55を意味しています。55という番号は、石川県の出身で地元の英雄となっている元読売ジャイアンツの松井秀喜の背番号を表します。このようにゴーゴーカレーは郷土愛を感じさせるユニークな命名となっているのです。
ゴーゴーカレーの本店は金沢市田上にある金沢駅総本山店です。金沢大学のキャンパスに近く、多くの学生が立ち寄る人気店となっています。3種の金沢カレーのうち最も売り上げを伸ばしているのはゴーゴーカレーですが、3つのカレーの特徴は金沢カレーの形を大きく逸脱したものはなく、オーソドックスな金沢カレーの伝統を守っていると言えるでしょう。食べ方は自由で、最初から千切りキャベツ・ルー・米飯を混ぜてから食べる人もいれば、それぞれ別々に食べる人もいます。ご飯の量は、ヘルシーからファーストまで4段階が設定されていて自由に選ぶことができます。女性はヘルシーを選び、食欲旺盛な学生はファーストを選択することが多いようです。一般の中高年男性には2番目に多い量のエコノミーか3番目に多い量のビジネスをおすすめします。
ゴーゴーカレーの味と栄養
ゴーゴーカレーは、カレーの旨みを熟成させる55の過程を5時間かけて作られると言われています。黒色の濃厚なルーは見た目に違わず濃い味で、サクサクの食感のロースカツに付けてもよく合います。ただ味は甘すぎず辛すぎず、女性や子どもにも食べやすい味に調えられています。濃厚な味の秘密として、ルーに煮込まれたケチャップ・ココナッツミルク・無糖練乳などが挙げられます。たっぷり盛られた生の千切りキャベツに含まれるビタミンや植物繊維が、腸の働きを活性化し免疫を高めて血行を良くします。ボキャブラ天国などの番組で人気を博したお笑い芸人バツグンの西尾もゴーゴーカレーの大ファンです。
金沢カレーの生まれた金沢の特色
加賀百万石で知られる石川県金沢市は日本海に面した風光明媚な地方都市で、全国から観光客を集める観光地として知られています。金沢の代表的な観光スポットは兼六園と言えるでしょう。兼六園という名前は眺望・人力・水泉などの六勝を兼ね備えた素晴らしい景観の庭園という意味で、江戸時代の歴代藩主により造園された国宝級の庭園です。
また、金沢市内に常設された近江町市場もおすすめの観光スポットで、カニや鮮魚などの海産物のほか、惣菜・酒類・お菓子など何でも売っています。市場の中にある食堂で新鮮な近海魚を使った海鮮丼を味わうのも観光の楽しみとの1つとなっています。 石川県のアンテナショップとしては、東京の有楽町近くの「いしかわ百万石物語」という店があり、金沢カレーのレトルト製品を購入することもできます。
金沢カレーを味わうならゴーゴーカレーを忘れずに食べてみましょう。
金沢カレーとして有名なチャンピオンカレーやターバンカレーなど試すとともに、ゴリラの看板を探して売れ筋のゴーゴーカレーも食べ比べてみましょう。金沢を初めて訪れる観光客にとって、金沢カレーは金沢名物ホワイト餃子と共におすすめのご当地グルメです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 金沢カレーを全国に発信している、有名なカレーチェーンは?
A.ゴーゴーカレー
Q. 金沢カレーのチェーン『ゴーゴーカレー』で人気の、すべてのトッピングを乗せたカレーの名前は?
A.メジャーカレー
Q. 金沢カレーのチェーン『ゴーゴーカレー』の「ゴーゴー」とは、プロ野球選手である誰の背番号「55」にちなむ?
A.松井秀喜