太麺の上に様々な野菜やレバーが入った甘辛のあんをかけた、茨城県のご当地グルメとは?

茨城県が世に送り出した人気ラーメンをご紹介します。野菜やレバーなどを甘辛く味付けしてラーメンの上にのせるという至ってシンプルなメニューですが、全国区で話題を集めるほどの人気ぶりとなっています。詳細について見てみましょう。

店主の発想がきっかに

スタミナラーメンといえば、茨城県のご当地グルメとして知られていることをご存知でしょうか。ラーメンは、日本人の国民食といっても過言ではないほどに日本全国に浸透しており、茨城県においても決して例外ではありません。茨城県以外にも「スタミナラーメン」を名物と謳うエリアは多数ありますが、茨城県の誇るスタミナラーメンの存在感の大きさには叶わないという声も多く聞かれます。そもそも、スタミナラーメンとはどのような経緯で誰が考案したのかという点も気になるところです。

スタミナラーメンの誕生にあたっては、茨城県でラーメン店を営んでいた一人の店主のユニークな発想が大きく関与しています。1970年代にまで話はさかのぼりますが、当時、勝田駅前でラーメン店主を務めていた長井順一氏がラーメンの上に、野菜やレバーをかけて販売したのが始まりです。長井氏の元々の発想としては、当時比較的安価で入手できた野菜やホルモンでも捨てられることが多いレバーを学生に思いきり食べてもらいたいというものでした。その発想は、学生のハートをわしづかみにすることになります。インターネットなどがない当時ですが、口コミや評判が広がりを見せ、瞬く間に茨城県内に拡散していくことになったのです。

地産地消が原点

スタミナラーメンがここまでの人気を集めるようになったのは、作り方が簡単なことも理由といえるでしょう。普通の醬油ラーメンの上に甘辛のあんをのせるだけという極めてシンプルなレシピも特徴の一つです。作り手によっても異なりますが、キャベツや人参、ニラに白菜などと地元の茨城で収穫される野菜がふんだんに盛り込まれます。使われる麺についても気になるところではないでしょうか。こちらも店舗や各家庭ごとに異なりますが、太麺が好んで使われる傾向があります。冷たい北風が吹き荒れる冬場は熱いスープで食べるのも良いですし、一方暑さの厳しい夏場には、冷水でしめた麺の上に甘辛のあんをかけて食べるのも最高のぜいたくです。

ひたちなか市には、40を超えるスタミナラーメンをメインにするラーメン店があるとされており、連日のように大勢の人が美味しいラーメンを求めて訪れています。ラーメン店同士の顧客争奪戦も熾烈となっており、ある店舗では4玉以上の麺を一定時間内に完食すれば無料などという取り組みも行うなどして集客に努めるなど、話題づくりに躍起になる店舗も少なくありません。

多くの人を呼び寄せる

地元住民はもとより、遠方からもわざわざ茨城県のスタミナラーメンが食べたいという人が訪れるほどの人気となりましたが、それも美味しくてリーズナブルな価格帯で楽しめるということが原点にあることはいうまでもありません。いわゆる、B級グルメの代表格といっても良いスタミナラーメンは、もはや町興しの切り札としても注目されるほどです。残念なことに、茨城県内でもあちらこちらに見られるようになった、人通りのない商店街や空き店舗が問題視されています。自治体や行政、地元の商工会議所なども危機感を強めているのが実態です。そんな中、ご当地グルメとして注目されるのがスタミナラーメンの存在。「茨城県の観光名所に立ち寄った後にはスタミナラーメンを」などとして、地元の活性化に貢献できるグルメとしても期待されています。

茨城県を元気に!スタミナラーメンへの期待感

スタミナラーメンは茨城県の活性化には欠かせないご当地グルメといえます。比較的安価で入手できる地元で作られた野菜やレバーなどを使うなどの地産地消の取り組みにもマッチするのが魅力です。多くの人を呼び込む切り札として期待が寄せられています。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 太麺の上に様々な野菜やレバーが入った甘辛のあんをかけた、茨城県のご当地グルメは?

A.スタミナラーメン