徳島県北島町にある洋菓子店、パティスリー オゥ・ポワヴル。おしゃれな外観のお店と評判のお菓子で、地元はもちろん県外からも多くの人が足を運んでいます。店名にはフランス語が使われており、実はある調味料の名前が隠れているのです。その意味や歴史、人気の理由を紹介します。
「こしょう風味」に込められた店名の由来と歴史
「AU POIVRE」という店名は、フランス語で「こしょう風味」を意味しています。料理の味を最後に決めるのは、塩とこしょうです。塩は人間の体になくてはならないものですが、こしょうは必ずしも必要ではありません。ただ、塩とセットで当たり前のように使われる、大切な存在です。お菓子も、生きるために絶対必要なものではないかもしれません。しかし、なくてはならないと思ってもらえる、こしょうのような存在になりたいという願いを込めて名付けられました。
創業者は21歳から23歳までの約2年間、ヨーロッパのルクセンブルクに滞在し、お菓子作りを学びました。徳島県でオゥ・ポワヴルを創業したのは、帰国後の1999年(平成11年)です。当時はまだ珍しかったオープンキッチンを取り入れ、パティシエが作る様子を直接見てもらえる店づくりにしました。2010年(平成22年)には現在の場所へ移転し、規模の拡大より、質を高めることを大切にしています。社員食堂も備えた店舗へと生まれ変わりました。
徳島で愛される理由・こだわりと進化への挑戦
オゥ・ポワヴルの店舗は、建築家が手がけた、緑豊かな庭を持つ建物です。徳島杉を使った開放的な外観は、地域では珍しいほど洗練されています。店内にはガラス張りの工房があり、パティシエがバウムクーヘンを焼き上げる様子を外から眺められます。作り手の姿が見える安心感も、多くの人を引き付けました。
お菓子作りで大切にしているのは、地元徳島の恵みを生かした素材選びです。バウムクーヘンには、上板町産の阿波和三盆糖を使い、職人の手で作られた優しい甘さを引き出しました。鳴門金時など、徳島の食材も取り入れています。素材を大切にすることで、しっかりとした味わいが生まれています。
看板商品の一つ、生成ロールは進化を重ねてきました。食べておいしいだけでなく、体にも優しいお菓子を目指し、国産小麦への切り替えに3年以上の歳月をかけています。試行錯誤の末、もっちりとした食感がより引き立つロールケーキへと生まれ変わりました。長年の努力が、変わらない人気を支えています。
一度は食べたい人気商品ラインナップ
バウムクーヘンは、木が年輪を重ねるように、一層ずつ丁寧に焼き上げるお菓子です。生地を巻き付けては焼く工程を何度も繰り返し、時間をかけてしっとりとした食感に仕上げています。ガラス越しに焼き上がる様子を見て、思わず足を止める人も少なくありません。行列ができるほどの人気ぶりも、うなずけます。
生成ロールは、甘さを控えめにした大人向けの味わいです。もっちりとした生地は、何度でも食べたくなるおいしさがあります。クリームはくどくなく、素材そのものの風味を楽しめる仕上がりです。午後には売り切れることもあるため、開店直後に買い求める人も見られます。特別な日の贈り物として選ばれることも多い逸品です。
手土産には、焼き菓子もおすすめです。発酵バターと厳選した小麦粉を合わせたサブレ・ヴァリエは、香ばしく、どこか懐かしさも感じます。フィナンシェやマドレーヌなど、フランス伝統の焼き菓子も揃っており、彩り豊かな詰め合わせも人気です。
店舗情報とオンラインショップの利用方法
オゥ・ポワヴルは、徳島県板野郡北島町江尻字旭光3にあります。四国八十八ヶ所第一番札所の霊山寺からも近く、車で立ち寄りやすい立地です。駐車場も広めに確保されており、家族連れでも訪れやすい環境が整っています。営業時間や定休日は時期によって変わることがあるため、来店前に公式サイトや電話で確認しておくと安心です。
店舗に足を運べない場合は、オンラインショップから注文できます。人気のバウムクーヘンや、フィナンシェ・マドレーヌなどの焼き菓子は、全国どこからでも取り寄せ可能です。贈り物用の詰め合わせも用意されており、お中元やお歳暮、会社の記念品としても重宝します。丁寧な梱包で届けられるため、遠方の家族や友人へのギフトにも安心して選べます。
オゥ・ポワヴルという店名には、こしょうのようになくてはならない存在でありたいという想いが込められています。創業から培われた技術と地元素材へのこだわりが、多くの人に愛される理由です。気になる商品を見つけたら、ぜひ一度、店舗やオンラインショップで味わってみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.徳島の洋菓子店「AU POIVRE (オゥ・ポワヴル) 」。「AU POIVRE」はフランス語でどのような意味?
A.こしょう風味









