長崎県島原市には、地元の恵みを生かして造られた、ほかにはない個性的な焼酎があります。名水と海の栄養が結びついた一本として広く知られています。その誕生には、どのような歴史や背景があるのでしょうか。今回は、この焼酎が生まれた物語をたどりながら紹介します。
わかめ焼酎誕生の背景と七萬石の歴史
島原の地は、良質な湧水に恵まれた土地です。江戸時代、将軍家綱の命で島原移封となった松平忠房とともに、山崎家の祖先が分家し、京都から島原へ移り住みました。明治17年、豊かな湧水を生かして酒造りを始め、その後、有明海の海藻と島原の水を生かした酒造りへの挑戦が、わかめ焼酎誕生につながりました。
わかめ焼酎には「七萬石」という名前が付けられています。名前の由来は、江戸時代に島原を治めていた島原藩主・松平侯にちなんだものです。かつて島原藩の石高が七万石であったことから名付けられたと伝えられています。土地への思いが込められた名前が、焼酎の呼び名として今も受け継がれています。
わかめ焼酎を造り続けているのは、島原市に蔵を構える山崎本店酒造場です。創業から140年以上、酒造りに取り組んできました。日本酒や焼酎、リキュールなど、創業以来手がけた商品は100種類を超えます。培われた技術と、地元の水や原料へのこだわりが、独自の一本を生み出す支えとなっています。
わかめ焼酎「七萬石」が愛される理由
わかめ焼酎の仕込み水は、雲仙島原の伏流水です。伏流水には、カルシウムをはじめとしたミネラルが豊富に含まれます。原料のわかめにも、たんぱく質やビタミンが含まれており、栄養面でも注目される食材です。ぬめり成分のアルギン酸には、食物繊維としての働きがあるとされます。
わかめを原料にした焼酎は、日本で初めての海藻焼酎として知られています。独自の技術で仕込む製法は、全国的にも珍しい一本として選ばれてきました。
また、地元の人たちの間でも古くから親しまれ、晩酌の場や来客時にも欠かせないお酒です。島原を代表する特産品として、地域のイベントや贈答の場でも重宝されています。まさに、島原の暮らしとともに歩んできた一本です。
わかめ焼酎の楽しみ方とアレンジレシピ
わかめ焼酎は、アルコール度数25度で、比較的飲みやすい焼酎です。ストレートよりも、ロックや水割りでゆっくり楽しむ飲み方がよく合います。寒い季節には、お湯割りにすると、わかめならではの香りが引き立ち、体も温まります。氷を入れてじっくり飲むスタイルも、根強い人気です。
海藻を原料にしているため、魚介料理との相性も抜群です。刺身や煮つけなど、島原近海で獲れる魚料理と合わせると、素材の味を引き立てます。天ぷらやフライなど、油を使った料理との組み合わせも定番です。塩気のある干物や、島原の郷土料理と一緒に取り入れる人もいます。
いつもの飲み方に慣れてきたら、少しアレンジを加えるのもおすすめです。炭酸で割ってソーダ割りにすると、すっきりとした喉ごしを楽しめます。レモンやライムなど、柑橘系の果汁を絞ると、さわやかな香りがぐっと加わります。牛乳や豆乳で割るアレンジは、口当たりがまろやかになり、初心者にもおすすめの組み合わせです。
わかめ焼酎「七萬石」の購入方法
わかめ焼酎「七萬石」は、蔵元である山崎本店酒造場の公式サイトから、通信販売で購入できます。楽天市場やYahoo!ショッピングなど、大手の通販サイトでも取り扱いがあり、720mLのほか、900mLや1800mLの商品も見られます。島原市内の酒販店では、実物を手に取って購入することが可能です。ただし、在庫状況は店舗により異なるほか、配送を希望する場合は送料も異なるため、事前にご確認ください。
また、長崎県島原市のふるさと納税返礼品としても取り扱いされています。「ふるさとチョイス」や「JALふるさと納税」など、複数のポータルサイトから申し込み可能です。返礼品のラインナップは、720mLの複数本セットから、900mLや1800mLの大容量タイプまで幅広い内容です。中には、島原城やサッカーボールを模したユニークなボトルデザインのものもあります。
島原市で生まれたわかめ焼酎「七萬石」には、長い歴史と地域の思いが息づいています。健康志向の人からも支持され、唯一無二の珍しい焼酎として地域に根づいてきました。飲み方やアレンジ次第で、楽しみ方も広がります。気になった人は、公式通販やふるさと納税を通じて、ぜひ一度手に取って味わってみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.長崎県島原市の焼酎『七萬石』。日本初の“海藻”原料焼酎として知られていますが、原料となっている海藻はなに?
A.わかめ









