台湾では「大阪燒(ダーバンシャオ)」という、大阪の名物料理は?

台湾で「大阪燒(ダーバンシャオ)」と呼ばれている料理があります。それは、大阪のある名物ご当地グルメのこと。さて、台湾人が大阪を代表すると考えている大阪名物「大阪燒(ダーバンシャオ)」とは、いったい何なんでしょうか?

世界的な人気料理に

台湾の名物の一つに、毎晩立つ夜市があります。夜市グルメはもちろん台湾のご当地グルメが主流になりますが、近年は他の国の料理もまじってきています。特に親日的な台湾では日本料理が人気。夜市には「大阪燒(ダーバンシャオ)」「章魚燒(ジャンユィシャオ)」などの屋台もあるんです。「章魚」はタコのこと、つまり「章魚燒」はたこ焼きのことです。では「大阪燒」は?実はこれはお好み焼きのこと。たこ焼きもお好み焼きも大阪を代表する「粉もん」です。でも台湾ではお好み焼きこそが大阪を象徴する料理だと思われていることになります。

お好み焼きは台湾人に受け入れられているだけではなく、訪日外国人にも人気なようで、仕上げに乗せる花かつおがうねうねと動く様子が「かつおぶしダンス」として一種のパフォーマンスであるかのように受け止められているとか。だしのきいた小麦粉の生地に具を混ぜ、あるいは乗せて焼いたところにソースやマヨネーズをぬったお好み焼きの味は、大阪府を飛び出して、世界中で注目されています。

大阪のお好み焼きの歴史と特徴

お好み焼き自体の発祥ははっきりしません。大正時代にはすでに売られていたという説もあれば、戦後に生まれたものであるという説もあります。中には、ヨーロッパでピザを知った軍艦の乗組員が日本に伝え、それが変化したものだという説まであるようです。大阪のお好み焼きの発祥で有力なのは、昭和12年か13年に大阪で開業した「以登屋」が始めたという説です。

お好み焼きは日本全国で食べられています。特に地域で分けると、大阪式(関西式)、広島式、関東式の3つになると思います。広島式は、具を混ぜずに薄く焼いた生地の上にキャベツやもやし、麺などを重ねていくスタイル。大阪式と関東式はどちらも具を生地に混ぜて焼くスタイルです。大阪式と関東式は、焼き方自体は同じようです。ただ、一般的に大阪では職人さん、店員さんが焼いてくれるのに対し、関東では自分で焼く、大阪では多くの店が自家製ソースを使っているなどの違いがあるようです。

大阪でお好み焼きを食べるなら

大阪で本場のお好み焼きを食べるならどこがいいか?これは非常に難しい問題です。なぜなら、特に味にうるさい大阪で受け入れられている店だったらどこでもおいしいといえるからです。大阪の町を食べ歩いて、自分好みのお好み焼きを探すというのが一番おすすめです。ただ、そんな大阪にも、地元民から外せないと言われている店が2店あります。それが「ねぎ焼やまもと」と「福太郎」です。どちらも、お好み焼きの原型の一つと考えられている「ねぎ焼き」が名物の店。特におすすめされているのが「すじねぎ焼」です。甘辛く煮込んだ牛すじ、こんにゃくに、ねぎがたっぷり入る「すじねぎ焼」は、現在のお好み焼きと比べるとちょっと地味ですが、そのおいしさは地元大阪人のお墨付き。もちろん他のお好み焼きもおすすめです。

「ねぎ焼やまもと」は、阪急神戸線の十三駅のすぐ前。「福太郎」は南海本線難波駅の近くで通天閣も遠くありません。2店は大阪駅を挟んで北と南に分かれた位置にあるものの、電車を利用すれば30分ほどで行ける距離にありますから、大阪をめぐるみちすがら立ち寄ってみてはどうでしょうか?大阪のお好み焼きを味わうなら、まずはその元祖とでも言うべきねぎ焼きから初めてみるのも悪くないと思いますよ。

お好み焼きは本場大阪で

台湾でも大阪燒(ダーバンシャオ)として親しまれる粉もんの本場大阪のお好み焼き。ぜひ現地で食べてみたいものです。でも、大阪まではなかなか行けないという人は、有楽町にある大阪のアンテナショップ「大阪百貨店」でも本場ものを食べられます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 台湾では「大阪燒(ダーバンシャオ)」という、大阪の名物料理は?

A.お好み焼き

Q. 台湾で「大阪燒(ダーバンシャオ)」はお好み焼き、では「章魚燒(ジャンユィシャオ)」は?

A.たこ焼き