長野県諏訪市のご当地料理、ボリューム満点のどんぶりとは？

長野県諏訪市にボリューム満点のどんぶり料理があります。地元の食材をふんだんに使い、特製のダレをかけることで普通の天丼にはない新しさを打ち出した一品です。今回はそんなご当地料理の魅力をたっぷりとお伝えしていきます。

平成17年3月にB級グルメとして誕生

そのご当地料理は「信州諏訪みそ天丼」といいます。長野県諏訪の魅力を全国に伝えたい！と地域の人々が強い思いを抱いて作られた、ご当地料理です。平成17年3月にB級グルメとして誕生し物販が開始されました。販売している店舗も年々、増加してきています。

信州諏訪みそ天丼の特徴は、天ぷらに味噌ダレがかかっていることです。このタレは、独特の風味がありサクッとした天ぷらとの相性もよく、くせになる味わいです。また味噌にはバランス良く高い栄養価が含まれています。整腸作用や美肌効果、コレステロール制御などの嬉しい効果もあります。こういった面も人気の秘密です。

諏訪は八ヶ岳や霧ヶ峰から流れる天然水と、山々の澄み切った空気が酒蔵や味噌蔵を作るのに適している場所です。味噌を作り出しているのは、高島城の近くにある「丸高蔵」です。この丸高蔵は、大正五年に創業し、100年を超える歴史をもつ建造物として登録有形文化財に指定されています。丸高蔵には販売スペースがあり、味噌だけでなくお土産なども買うことができます。

どんな天ぷらがのっている？

諏訪は高い晴天率を誇り、また標高1,000mを超える土地ならではの冷涼な気候は、みずみずしく美味しい高原野菜を育てます。また山間からの栄養豊富な水がながれこむ諏訪湖では、わかさぎや川エビがとれます。信州諏訪みそ天丼にはこれらの新鮮な、地元の特産品がふんだんに使われているのです。また、信州そばの素揚げや、野沢菜のはいったかき揚げなど店舗によって工夫が凝らされています。また、盛り付けも様々で、諏訪湖の大輪の花火をイメージしたえのきの天ぷらがのっていたり、諏訪大社の御柱祭をイメージして柱のようなかたちに食材を揚げ盛り付けていたりと、見た目にも工夫がされています。

加えて、味噌ダレにもお店ならではのアレンジが加えてあり、甘めでご飯との相性をよくしている、出汁でさっぱりとした味付けにしている、味噌も手作りしているなど違いがあります。食べる際には、自分好みのものを味わえるお店を訪れるといいですね。

「信州諏訪みそ天丼」はどこで食べられる？

諏訪市内のいくつかの飲食店で信州諏訪みそ天丼を食べることができます。地採れの食材を使うため、天ぷらの材料は変化しますが年間を通して楽しむことができる食べ物です。販売に参加している店舗は、諏訪商工会議所のホームページから確認することができます。店舗によって、駅から近かったり諏訪湖のすぐそばであったりするので、自分の旅のプランにぴったりのお店を探すことができます。味付けや、盛り付け、みそ天丼以外に食べれるものが店舗によって違うので、食べくらべをしてみても楽しいですね。

みそ天丼は現地でしか味わうことができないご当地料理です。ですが、みそ天丼に使われている素材は、家でも楽しむことができます。たとえばわかさぎは串焼き、唐揚げ、甘露煮としても販売されています。次に、川エビは紅梅煮やせんべいがあります。ほかにも諏訪湖でとれた魚やしじみをつかった様々なお土産があるので、訪れた際にはぜひ買ってみてください。また、味噌蔵の丸高蔵では味噌はもちろん、信州ならではの漬物やふりかけ、お菓子、お酒なども販売されているので、家でも味噌ダレと信州の味を楽しむことができます。