無類の麺好き長野県民が愛するご当地ラーメンとは?

長野県は昔から蕎麦を筆頭にして麺類が非常に好きな県民性を持つ県です。そんな県民がこぞっておいしいというご当地ラーメンがあるそうです。ネーミングもユニークなそのラーメンとは、いったいどのようなラーメンなのでしょうか。

ネギと黒コショウのパンチの効いた辛さ

長野県のご当地ラーメン、その名も「王様ラーメン」。王様ラーメンは長野県長野市の中心駅、長野駅周辺で主に食べることができます。もともと王様ラーメンは光蘭という長野県内にあった老舗ラーメン店の中華そばがモチーフとなっています。光蘭が作るラーメンは同業者であるラーメン店の店主をもうならすほどのおいしさで県外からも多くの人が食べに来るほどの人気店でしたが、惜しまれつつも閉店してしまいました。その時長野市内でラーメン店を開いていた店主たちが何とかして光蘭のラーメンを残すことができないものかと再現したのが王様ラーメンです。王様ラーメンの特徴はざく切りにしたネギと黒コショウのパンチの効いた辛さです。特にネギについて丸ごと一本使っているお店が多く、ネギの甘味を味わうことができるラーメンとして知られています。

長野県のラーメンの特徴

長野県は王様ラーメン以外にも多くのラーメンがあり長野県はラーメンの激戦区として愛好家によく知られています。しかし意外にも長野県でラーメンが盛り上がったのは2000年代と比較的最近なのです。これはもともと蕎麦の需要が多かったことが影響していると考えられます。また、長野県は信州味噌が有名ですが、長野県のラーメンはスープの素材に必ずしも信州味噌を使っていないどころか、「札幌ラーメンの味噌味」「九州の長浜豚骨」「仙台の辛みそ」のように決まった組み合わせのスープが全くないという特徴があります。

これは単純に長野県のラーメン人気が比較的新しいことと長野県の地理的特徴にあります。長野県は複数の地域が集まってできた県で地域ごとに異なった文化や歴史を歩んでいるために、県民性が地域ごとに異なっています。その影響か信州ラーメンと一口に言っても地域によってスープや麺が大きく異なっています。有名な地域のラーメンからインスパイアしたラーメンも提供しているのも信州ラーメンの大きな特徴です。そのため未だ信州ラーメンは発展途上のラーメンだといえるでしょう。

長野県の観光名所

長野県もラーメンと同じように地域ごとに観光名所があります。諏訪湖がある諏訪地域では日本最古の神社の一つであるといわれている諏訪神社があり、伊那地方には戦国時代、甲斐国の戦国大名武田氏の城で現在では桜の名所として全国的に知られている高遠城があります。また、南西部の木曽地方は江戸時代からの宿場の街並みを色濃く残す妻籠宿があります。県の北部に目を向けると大河ドラマで人気を集めた真田家ゆかりの城である小諸城や上田城、古い時代から信仰の対象として長野県民だけでなく全国から多くの人が参詣してきた善光寺など様々な観光名所があります。

さらに、長野県は自然が生み出す魅力も観光資源として積極的に使われています。特に北部は冬になると多くの雪が積もることからスキー場としての開発が進められ、主要産業として県の経済を支えました。近年は温暖化の影響で降雪量が少なくなっていることから、新たな産業として古くからあった温泉やハイキング、パラグライダーなどのアウトドアスポーツ、またリゾート施設や避暑地といった富裕層向けの観光施設が増えてきており、季節や天候に左右されず観光が行えるように整備が進められています。

長野県でラーメン巡りはいかが

王様ラーメンは長野県の代表的なラーメンですが、長野県は地域ごとにご当地ラーメンがたくさんあります。長野県を訪れたら地域の名所を回りながらその地域ごとのご当地ラーメンに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 次のうち、実在する長野県のご当地ラーメンは?

A.王様ラーメン

Q. 長野県伊那地方にある、現在では桜の名所として知られている城は?

A.高遠城