給食でも定番!三重県津市「津餃子」の調理法とは?

三重県の名物グルメに、津餃子があります。この餃子、一般的な餃子とは少し違っているのです。津餃子が生まれた歴史やその魅力について紹介します。三重県に行ったなら是非とも、珍しい津餃子を吟味したいものですね!

三重県津市の給食で大人気のメニュー

三重県津市の小学校の給食メニューに、とても大きな餃子があります。お皿いっぱいの巨大餃子こそが、三重県のご当地グルメの津餃子です。子供たちも大好きなこの餃子は、ボリュームがある上に、外はパリッとして噛むと肉汁がジューシーでとても美味しいのです。直径15センチ以上あるこの津餃子は、そもそも給食を作るおばちゃんたちがひとつひとつ餃子の皮で具材を包む手間を省けたらと考え付いたものでした。たくさん餃子を包むよりも、大きな餃子1つに済ませたほうが楽ちんですよね。さらに栄養豊富で、見た目のインパクトもあって子供たちも大喜び。あっという間に人気のメニューとなったわけです。これが1985年頃の話です。

津市の学校給食から生まれた大きな餃子は、当時は学校でしか食べることができないものでした。しかし津市の津祭りという祭りの際に提供されたところ、懐かしいとの声が上がりあっという間に完売に。こんなに人気のある餃子なら、飲食店でも取り扱おうということになり、いつしか津市、さらに三重県内に広まっていったのです。そして今や、三重県の名物品のひとつとなりました。

サイズと作り方、2つの定義は守るべし!

三重県の名物津餃子は、ただ大きいだけではありません。きちんとした定義が2つあるのです。その1つめは、「サイズは15センチ以上であること」です。15センチというと携帯と同じくらいの大きさになります。餃子にしてみればかなりジャンボですが、インパクトあることも津餃子の魅力です。15センチ以上の餃子の皮を使って作ります。皮の面積が大きいということは、薄い皮では破れてしまいますよね。津餃子に使う皮は厚さもあり、もっちりどっしりとしています。

2つめの定義は、「焼くのではなく揚げる」ということです。揚げることでパリッとした独特の食感を作ることができます。だいたい15センチ以上もあるので、普通に焼く調理法では中まで火が通りにくいです。揚げることでしっかりと火も通って、香ばしく仕上がるのです。150℃に熱した油でうすいきつね色に揚げた餃子は、中から肉汁が溢れ出てやみつきになりますよ。

こんな店で食べられる!どんどん広がっている津餃子

以前は学校給食でしか食べることができなかった津餃子ですが、町おこしとしてもどんどんと三重県に広まっていきました。今ではさまざまな飲食店で食べることができます。餃子と言えば、一般的には中華料理店が提供しているイメージがありますよね。けれども津餃子は、そのほかにも居酒屋やパン屋、相撲鍋店などでも食べることができます。旅館の食事にも出てくることがあるようです。お店によって、具材も少し異なります。干しエビエキスが使われているものもあれば、野菜がたっぷりの津餃子もあります。さらに揚げている津餃子をスープに付けて食べることも。醤油風味の出汁とおろし大根のスープや、お茶漬けにして出てくるところもあり、一言に津餃子といえども各お店のこだわりはさまざまです。そのお店ならではの津餃子を満喫したいものですね。

本格的な津餃子を食べたいのであれば、「津ぎょうざ協会加盟店」というのがあるので、調べてみると良いですね。また、津餃子で町おこしをしている活動グループは、「津ぎょうざ小学校」と呼ばれています。「津ぎょうざ小学校」の存在により、さらに津餃子は広まっていくことでしょう

三重県津市の熱い思いを感じる津餃子

小学校給食のメニューだったジャンボ餃子も、今ではB-1グランプリに出るほどの有名グルメとなりました。津市の町おこしの活動にも力が入ってます。パリッと揚がって旨味たっぷりの津餃子は、三重県津市の熱い気持ちのこもった名物品と言えそうですね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 三重県津市の学校給食でも提供されている「津餃子」。その調理法は?

A. 揚げる

Q. 三重県の名物「津餃子」の定義として、正しいのはどれ?

A. サイズは15センチ以上であること