うどんを大々的にPRしており、「うどん県」の別名がある県は?

「うどん県」というフレーズ、聞いたことがある方も多いと思います。週5回はうどんを食べる、昼食に出かける時の最初の選択は「うどんか、そうでないか」…などなど、うどんを愛してやまない県、皆さんはご存知ですよね。

うどん県と言えば「香川県」

うどん=香川県のイメージがありますが、香川県でなぜうどんが定着したのか、それにはきちんとした理由があるのです。うどんの原料となるのは小麦で、香川県は小麦づくりに適した風土でした。1年を通して温暖な気候で晴天が多く、雨が少なくて土壌も良質だったため小麦作りが盛んに行われることになったのです。雨が降らないと水の確保ができず、香川県では水田での稲作による安定して米を収穫するのが厳しかったこともあり、米から小麦作りへと変わっていきました。その小麦農家でうどん作りの製法が代々受け継がれたのも、うどんが広まった要因のひとつです。

そして、瀬戸内海の沿岸地域では塩田も多く、製塩産業も盛んでした。加えて、うどんのつゆとなるしょうゆ作りが盛んだったこと、だしを取るのに欠かせないイリコが作られていたことなど、うどんの原料となるものが身近にあったことも理由にあります。

讃岐うどんの基準

「讃岐うどん」とはどのようなうどんを言うのでしょうか?全国生麺類公正取引協議会では、5つの基準が設けられています。

①香川県内で製造されたもの
②加水量が40%以上のもの
③加塩量が3%以上のもの
④2時間以上熟成させたもの
⑤ゆで時間が15分以内のもの

これらの基準を満たしたものが讃岐うどんとして認められているのです。さらに讃岐うどんの強いコシを出すために、生地を足踏みをしてコシを生み出す製法も讃岐うどんの特徴と言えるでしょう。

多種多様!おいしい讃岐うどん

たくさんあるうどんのメニューの中から代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

まずは「かけうどん」。最もベーシックなうどんですね。温めた麺を冷水でしめた後、温め直してダシをかけたシンプルなうどんです。だしはいりこ風味やかつお風味など、お店によってさまざま。トッピングもねぎや天かす、おろししょうがなどシンプルなものが多いです。

トッピングの具と一緒に豪快にかき混ぜて食べたいのが「ぶっかけうどん」です。茹であがった麺を冷水で締め、濃いめのつけだしを直接ぶっかけることからこの名前が付きました。「温かいぶっかけ」は暖め直した麺にダシをかけたものです。

うどんのコシを味わいたい時にぴったりなのが「生じょうゆうどん」。茹であがった後に冷水でしめた麺に直接しょうゆをかけます。讃岐うどんならではのコシが強くてもちもちした食感をストレートに味わうことができます。

「釜あげうどん」は、釜の中で茹であがった麺をそのままゆで汁と一緒に器に移したうどんで、つけダシにつけながらいただきます。麺を水で締めないため、ふんわりとした食感になります。

「釜玉うどん」は、釜で茹であがった麺を冷水でしめずに、生卵を割り入れた器にそのまま移して、その上からしょうゆをかけたうどん。あつあつの麺と卵をお箸で混ぜ合わせると、うどんと卵の絶妙なバランスが何とも言えない絶品うどんです。

湯で温めた麺にだしと合わせたカレーをかけた「カレーうどん」も根強い人気を誇る一品。スパイシーな香りに食欲を掻きたてられます。

「しっぽくうどん」は香川県の冬の代表的な郷土料理のひとつです。秋から冬にかけての寒い時期に食べられ、大根、にんじん、ネギ、里芋、鶏肉など野菜もたっぷり入って栄養満点。食べれば身体の芯からぽかぽかと温まります。

どれもうどん屋さんで馴染みのあるメニューばかりです。次の昼食にうどんはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. うどんを大々的にPRしており、「うどん県」の別名がある県は?

A. 香川