全国色々なご当地うどんがありますが、石川県小松市には、小松うどんというご当地うどんがあります。このうどんは、俳人の松尾芭蕉も食したといわれているうどんです。一体どんなうどんなのでしょうか?ここでは、小松うどんを紹介していきます。
江戸時代から続いている小松の名物・小松うどん
小松うどんは、300年以上前の江戸時代から続いている小松の名物。江戸時代には、加賀藩御用達品として将軍や大名に贈られていたのだとか。江戸時代の「御国御目付衆江御答帳」という書物の中には、幕府の巡見使に加賀藩の名物を聞かれたらこう答えると決まっていたものがあり、その名物の中に小松の干饂飩(かんうどん)も入っていたそうです。さらに、奥の細道の旅の途中であった松尾芭蕉に贈られたという記録もあり、江戸時代から小松の名物として知られていた小松うどん。
そんな石川県小松市の名物小松うどんの麺は、地元小松産の小麦粉を中心に使い、塩は能登半島産の「のと塩」を使って作られます。そして出汁は、うるめやムロサバ、宗田節などを配合して取り、その出汁と昆布出汁を合わせたもの。この出汁は、店舗ごとに独自の配合があるようです。そして具は決まりがないものの、ネギやかまぼこの他に、牛肉や油揚げなどが一般的によく使われています。そんな小松うどんは、霊峰白山の伏流水が重要で、この水がコシがあって細く柔らかな麺と美味しい出汁を作っています。
小松市では、平成22年に小松うどんをもっと町づくりに生かそうと「小松うどんつるつる創研」を作り、加盟店を募って小松うどんをブランド化しています。ブランド化している店舗は、えんじ色の幟が目印。小松うどんの定義八か条を定め、その定義に従いながら店舗ごとに工夫を凝らした小松うどんを提供しています。
小松うどんの昔の名店、今の名店
小松うどんの名店として、明治時代に「加登長」といううどん屋がありました。このうどん屋は、鉄道が開通する直前の明治30年に、小松駅近くにできたうどん屋です。加登長を開いたのは、初の公選小松市市長の和田伝四郎氏の叔父にあたる和田長平氏。このうどん屋は当時大人気店となり、のれん分けしてどんどんと店が増えていきました。現在石川県金沢市にある加登長は、小松市が発祥。しかし、現在の小松市内には残念ながら加登長の店舗はなくなってしまったようです。
そんな石川県小松市にある小松うどんの現在の名店の1つが、小松うどん道場 つるっとです。このお店は、JR小松駅の高架下というわかりやすい場所にあります。このお店は、野菜などの食材はできるだけ地元小松産のものを使い、小麦粉も小松産を使用した、限りなくメイドイン小松のうどんが味わえるのが特徴です。生麺からゆでられた麺は、コシあってつるっとしていて絶品。このお店で人気なのは、「弁慶肉うどん」です。「弁慶肉うどん」は、秘伝のたれで味付けされた国産牛をトッピングしたうどん。肉うどんは、全国ご当地うどんサミットで2年連続グランプリ、準グランプリを獲得しています。
石川県小松市の観光スポット
石川県小松市には、加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森というところがあります。ここは、築100年以上の茅葺の古民家を移築して作られており、紙すき体験や蒔絵体験など石川県の伝統工芸の体験ができるスポットです。敷地内には11の館があり、50種類以上の伝統工芸が体感でき、子供から大人まで楽しめます。
また、小松市には航空プラザという航空博物館があります。ここは、ジェット戦闘機などの実機の展示があり、実際に触って航空文化を体験できるスポット。さらに、戦闘機の簡易シミュレーターやコックピットでの操縦体験などもできます。
小松うどんを食べに石川県小松市へ
300年以上の歴史がある石川県小松市の小松うどんは、細めで程よいコシとつるっとしたのど越しが魅力。小松うどんの名店・小松うどん道場 つるっとなど、名店もたくさんあります。そんな小松うどんを食べに、石川県小松市まで行ってみませんか‽
ザ・ご当地検定の問題
Q. 石川県小松市にある、「小松うどん」の名店といえば?
A.つるっと
Q. ジェット戦闘機などが展示されている、石川県小松市の航空文化を体験できるスポットは?
A.航空プラザ