今や全国津々浦々にご当地バーガーがある時代。地域の特産品を使ったちょっと変わり種なものや、ゴージャスなものなどバリエーション豊かで美味しいバーガーが食べられます。その中でも兵庫県・たつの市のご当地バーガーは、バンズが他のバーガーと違っているんです。
全て地元の食材にこだわったご当地バーガー
たつのバーガーのバンスには、たつの市特産の紫黒米が使われています。この特製バンズに挟むのは、地元の老舗豚肉専門卸のすじ肉の『ポークパティ』を始め、地元農家の門積農園の『無農薬ベビーリーフ』、地元のブランドトマトといった具材。そして味の決め手は『井戸糀製造所』で作られた、芳醇で香り豊かな味わいの『播州龍野田舎味噌』をふんだんに使った特製味噌ソースなど、全てにおいてとことん地産地消にこだわった珠玉のご当地バーガーなのです。
こちらのご当地バーガーを作ったのは、地元たつの市のシェフ。たつの市を食材を通じて知ってもらおうと、2009年11月『たつのバーガー』を完成させました。その美味しさに人気も集まり、2011年の全国ご当地バーガーグランプリでは、6位入賞も果たしたほどです。また、関西を代表する月刊グルメ雑誌「あまから手帖」にも紹介されるなど、知名度も高まっています。
紫黒米とは
紫黒米は黒いお米のこと。その特長として、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれています。ですので、白米1合に対して、紫黒米を10gほど混ぜて炊くだけど、まるで赤飯のような赤紫色のご飯になり、見た目もとても美しい食材として注目されているのです。
紫黒米はかつて日本人が食していた古代米に近く、玄米の部分にポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれます。アントシアニンは、ブルーベリーの成分で知られていますが、眼精疲労の予防・視力回復、また血圧抑制効果など、目の疲れを癒したり、目の健康を維持する働きが大きいとされています。他のポリフェノールと同じように、強い抗酸化作用により、老化防止や血液をサラサラにしてくれる働きがあると言われています。
色んな種類のたつのバーガーが食べられる
たつのバーガーは、兵庫県姫路市播磨区にあるキッチンSANSARA(サンサーラ)というレストランで食べられます。
元祖たつのバーガーはもちろん、濃厚チェダーチーズを挟んだチーズバーガー、龍野のしょうゆと姫路のみりんのタッグがたまらないテリヤキバーガー、そして、室津産の牡蠣を100%使用した牡蠣クリーミーコロッケバーガー、牡蠣グラタンコロッケバーガーもおすすめです。
このキッチンサンサーラは、地産地消を昼は洋食屋、夜は洋風バルですので、たつのバーガーだけでなく、カレーやオムライス、ハンバーグ、チキン南蛮などバリエーション豊かで美味しい洋食がいただけます。
播磨の小京都、たつの
兵庫県南西部にある龍野(現・たつの市)は、揖保川沿いに栄えたかつての脇坂藩5万3000石の城下町です。今も武家屋敷や醤油蔵が立ち並ぶ旧市街は、情緒ある雰囲気が感じられ、播磨の小京都と呼ばれてきました。古くから交通の要衡であり、うすくち醤油の発祥や、そうめんや皮革などの産業が発展してきました。
また、明治期以降も多くの文化人を輩出したことでも有名です。哲学者の三木清や、なかでも国民的童謡「赤とんぼ」を作詩した三木露風は、郷土を深く愛したことから龍野のシンボル的存在です。歴史と文学の世界に浸ることができる魅力的な街が播磨の小京都と呼ばれるたつのなのです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 兵庫県のご当地バーガー「たつのバーガー」のバンズに使われている、たつの市特産のお米は?
A. 紫黒米