群馬県藤岡市のグルメ「キムトマ焼きうどん」に乗っているのは？

良質な小麦が獲れる群馬県では、うどん文化が根付いています。中でも一風変わったご当地メニューが、群馬県藤岡市のキムトマ焼きうどんです。キムチやトマトを使った意外な組み合わせのメニューについて、特徴を探ってみました。

群馬県藤岡市の製麺会社が生んだモチモチ食感のご当地グルメ

キムトマ焼きうどんは、トマトを加えた特製のソースにキムチを組み合わせてうどんと炒めたメニューです。藤岡市の特産物であるピチピチジューシーなトマトとピリ辛キムチは、間違いなしの好相性。仕上げにスクランブルエッグを乗せることで、キムチの辛味が和らいで辛いものが苦手な人でもイケる味になっています。一度食べたらまた食べたくなる、クセになる味わいはうどんに秘密があるのです。

キムトマ焼きうどんの生みの親は、群馬県藤岡市の製麺会社です。1971年に創業した根岸物産が製造している地粉挽きうどんは、国際的な賞を受賞するほど品質が優れています。小麦粉と塩だけで打った生うどんには特製小麦が使用され、格別のもちもちした弾力が特徴です。地元では、根岸物産の生うどんがスーパーの棚を埋め尽くしているのが当たり前の光景。そんなもちもちうどんを使っているから、キムトマ焼きうどんは一度味わったら病みつきになるご当地グルメなのです。

本場さながらのキムトマ焼きうどんを家庭でも再現

根岸物産では、自慢の麺類を味わえる直営店を出しています。群馬藤岡駅から徒歩2分とアクセスしやすく、県外からも訪問しやすいお店です。キムトマ焼きうどんの他にも、そばやうどんのメニューが豊富。麺もスープも群馬産の素材を使ったラーメンも味わえます。夏場には、茹でたての生そうめんが珍しい流しそうめんが登場。根岸物産では、県内でキムトマ焼きうどんを提供する協賛店を歓迎しています。

藤岡市で本場のキムトマ焼きうどんにハマったら、家庭で再現してみるのもおすすめです。ポイントは、根岸物産の生うどんを使うこと。群馬県内や埼玉県の隣接地域ではスーパーなどでも手に入る生うどんですが、その他の地域からなら直営のオンラインショップで購入できます。もっちりした藤岡産のうどんを使えば、本場さながらの味と食感が特徴のキムトマ焼きうどんを再現できるでしょう。スクランブルエッグをとろとろの半熟状態にすれば、ソースとうどんの絡み具合がさらにまろやかになります。

観覧車やメリーゴーラウンドで遊べる道の駅がある藤岡市

キムトマ焼きうどんが誕生した群馬県藤岡市は、県の南西部に位置しています。高崎市や埼玉県秩父市などに隣接し、出身有名人としてはタレントの中山秀征さんがいます。小麦の収穫量が全国でもトップクラスですから、キムトマ焼きうどんがご当地自慢のメニューになったのも自然なこと。お米を作った畑でうどんも作れるので、食に恵まれた地域というイメージがあります。うどんの原料となる小麦を使った特産のメニューは、他にも種類豊富です。

藤岡市では、市の名前にも付いている藤を市の花として制定しています。春には見事な藤の花を咲かせる藤棚が市内各所にあり、ふじの咲く丘も名所として人気のスポットです。まるで遊園地のような道の駅ららん藤岡には、県外からも多くの観光客が集まります。地元の農産物直売所や飲食施設が充実しているだけでなく、水遊びができる大型の噴水がある広場や観覧車とメリーゴーラウンドが設置されたコーナーがあるからです。小型ながら懐かしい造りの観覧車は、高い所が苦手な人でも安心して乗れる高さ。秋から冬にかけては美しいイルミネーションが点灯され、一年中いつ行っても楽しめるスポットです。