福島県郡山市発祥のご当地グルメを紹介します。福島県郡山市のお店で定番商品として販売されているご当地グルメです。県外ではほとんど知名度がありませんが、郡山市のソウルフードと呼ばれるぐらい人々に親しまれています。
ふわふわのパンと濃厚なミルククリーム
クリームボックスは、厚切りの食パンにミルククリームがたっぷり塗られたご当地菓子パンで、ふわふわのパンと濃厚なミルククリームの甘さがクセになる美味しさです。あっさりした甘さなので、厚さ3センチの食パンもペロリと平らげてしまえます。40年ほど前に「ベーカリーロミオ」によって考案された菓子パンで、福島県郡山市を代表するご当地菓子パンになっています。1976年に地域の人に喜ばれるパンを作ろうと、新商品のアイデアを練っている中で生まれました。
クリームボックスは瞬く間にヒット商品となり、「ベーカリーロミオ」に止まらずほかのパン屋さんでも作られるようになりました。定番のミルククリームだけでなく、ミルクティクリームやあんクリームなど、変わり種のクリームボックスも出現しています。そのほか、従来の食パン型ではなく、丸い形のパンの上にミルククリームを塗るなど、形の異なるクリームボックスもあります。元祖クリームボックスは、「ベーカリーロミオ」のほか、お土産用にボックスに梱包された「クリームぼっくん」がJR郡山駅構内の「郡山おみやげ館」の三万石ショップで購入可能です。
クリームボックスのレシピ
福島県郡山市が遠くてすぐに買いに行けない人は、どうにかして食べられないものかと考えるでしょう。そこで、家で簡単に作れるクリームボックスのレシピをご紹介しましょう。
準備するものは、4枚切りの食パン、牛乳100ミリリットル、グラニュー糖大さじ4、片栗粉大さじ1、マーガリン大さじ1、練乳大さじ1です。まず、耐熱ボウルに牛乳とグラニュー糖、片栗粉を入れて混ぜた後、ラップをして電子レンジで1分間温めます。レンジから出して良くかき混ぜた後、再び30秒温めましょう。
さらに同じ工程をもう一度繰り返し、最後にマーガリンと練乳を投入して良くかき混ぜたら、クリームを食パンに塗り出来上がりです。自分で作ったクリームボックスと、郡山市のクリームボックスを食べ比べてみるのも楽しいでしょう。
福島県郡山市の観光スポット
福島県郡山市には昔ながらの自然がそのまま残された美しいスポットが多く、クリームボックスだけでなく観光も楽しめる土地柄です。中でも、雄大な自然が広がりキャンプやウォータースポーツも楽しめる猪苗代湖、季節ごとに美しい花々が咲き誇る郡山布引風の高原はおすすめのスポットです。
猪苗代湖は夏には湖水浴が楽しめるほか、冬にはシベリアから白鳥が訪れ、優雅な姿を眺めることができます。1月上旬から2月中旬頃までは、波しぶきが寒風に吹かれ岸辺の樹木に漂着した「しぶき氷」も見られます。国内では珍しい現象であり、一見の価値があるでしょう。夏と冬、異なる風景が楽しめます。
郡山布引風の高原は、猪苗代湖の南側にある標高100メートルの高原で、日本最大の風力発電所でもあります。33基設置された巨大風車の下には、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモスが咲き誇り楽園のような風景を作り出しています。磐梯山や猪苗代湖を一望することができ、大自然を満喫できる観光スポットです。その他にも、「東北のお伊勢さま」と呼ばれる開成山大神宮、数百年来斧が入れられたことがない神域を擁する隠津島神社社叢など、歴史的な神社仏閣も豊富にあります。
一度食べたらクセになる美味しさのクリームボックス
クリームボックスは、福島県郡山市の人が県外に引っ越すとクリームボックスロスになるぐらい地元民に根付いた菓子パンです。美しい郡山市の観光を楽しむついでに、クリームボックスの味を堪能してみてはいかがでしょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 福島県郡山市発祥のご当地菓子パンといえば「何ボックス」?
A.クリームボックス
Q. 福島県のご当地グルメ「クリームボックス」は、どんな料理?
A.パン
Q. 冬にはシベリアから白鳥が訪れ、優雅な姿を眺めることができる福島県の湖は?
A.猪苗代湖