福島県の名産品「会津のかおり」って何?

福島県の名産品「会津のかおり」を紹介します。 「会津のかおり」 は日本の伝統的な料理に使われます。いったいどんな名産品なのでしょうか。

全国でも有数のそばの栽培面積を誇る福島県

福島県の会津地方は、福島県内のそばの栽培面積の4分の3を占めている地域です。全国都道府県でみても、福島県のそばの栽培面積は上位に位置しています。また、会津地方は古くからそばの栽培が非常に盛んな地域です。猪苗代町の遺跡から平安時代に利用されたそばの実も出土しているなど、そばとは非常に縁が深い会津地方。

そばというと、米の取れない地域での米の代用品として食されてきたとも言われていますが、会津地方はちょっと違います。そばの栽培の盛んな会津地方では、米の代用品としてではなく、むしろハレの日のご馳走としてそばは食されてきました。婚礼などの宴席で、「とざい、東西」で始まるそば口上で場を盛り上げながら振る舞うのが会津流。ただそばを食すだけでなく、そばを楽しむという歴史・文化があります。

福島県の在来種のそばから誕生した会津のかおり

そんなそばの歴史と文化がある福島県のそばは、そのほとんどが在来種です。それは会津の山間地にあるそば畑が、地形的に他と隔離されて多く点在していたためです。そば畑が他と隔離されていたため、そば畑の品種が他の品種と交わることなく栽培されてきました。谷ごとに品種の系統があり、その数は数十種類にも上るといわれています。多種多様な在来種が残っていることは魅力的なことではありますが、生産や販売の立場から見ると供給量が少ないというにつながるため、ブランド化が難しいものでした。

そんな福島県のそば粉ブランドとして、会津地方の在来種を元に、福島県農業総合センターが選抜・育成した品種が会津のかおりです。福島県の新しい名産品である会津のかおりの特徴は、味や香りなどの食味が優れているだけでなく、製麺時の割れやキレの発生が少なく製麺しやすいということです。また、収穫量も会津の在来種に比べて高く、粒張りがよく外観品質に優れているといった特徴もあります。さらに会津のかおりは、栄養面からみてもルチンが多く含まれている品種です。ルチンは毛細血管を強く丈夫にする作用があるため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果のあるといわれています。

東西で気候が異なる福島県

面積の広い福島県は、奥羽山脈と阿武隈高地の影響により、東西で気候が異なっています。会津のかおりが栽培されている福島県会津地方は、福島県の西部に位置しているため日本海側の気候となり、年間の降水量の半分が雪によるものとされるほど雪の降る日本屈指の豪雪地域です。逆に、福島県の東部に位置する浜通り地方や中間の中通り地方の平地では、冬は晴天が多くなります。また浜通り地方は、東北地方の中では最も温暖な地域です。

福島県のほぼ中央に位置する猪苗代湖は、日本で4番目に面積の広い湖です。会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町にまたがっており、福島県のシンボルにもなっています。湖畔には水泳場やキャンプ場があるため家族連れなどの観光客も多く、また亀丸と白鳥丸といった遊覧船も運航。湖畔の岸には、福島県猪苗代町出身の細菌学者の野口英世記念館もあります。この記念館には、野口英世の身の周りの品や書籍といった遺品などが展示されており、野口英世の生涯とその業績に触れることが可能です。さらに、野口英世の生家が当時のまま場所も大きさも変わらず保存されており、登録有形文化財にも登録されています。

日本でも有数なそば処である、福島県が生み出した新しいそばブランド

日本でも有数のそばの産地である福島県。そんな福島県で栽培されていた、在来種のそばを元に誕生した新しいそば粉ブランド・会津のかおり。そんな福島の新しい名産品・会津のかおりで打たれたそばを食べに行くのはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 福島県の名産品「会津のかおり」といえば、どんなものの種類?

A.そば粉