愛媛県松山市には、焼きそばにちりめんじゃこと鰹節をたっぷり乗せた、ほかの地域ではあまり見かけない、松山ならではのご当地グルメがあります。地元の人々に長く受け継がれてきたこの料理の歴史や食べ方、お店の情報まで詳しくご紹介します。
かめそばとは?愛媛・松山が誇るB級グルメの歴史
松山を代表するB級グルメ「かめそば」は、ソース焼きそばの上にちりめんじゃこ(以下、じゃこ)と鰹節をたっぷり乗せた料理です。じゃこの塩気と鰹節の香りがソースになじみ、コクのある味わいになっています。焼きそばにじゃこと鰹節という組み合わせは、他の地域ではまず出会えない松山だけの料理です。
「かめそば」という名前の由来は、昭和20年代に松山市内で営業していた食堂「かめ」にさかのぼります。戦後まもない時代、手軽にお腹を満たせる庶民の食事として提供されていた焼きそばが、足しげく通う常連客のあいだで「かめそば」と呼ばれるようになりました。やがて口コミで評判が広がり、松山の人々にとってなじみ深い料理へと育っていきます。店名がそのまま料理名として残っているのも、この料理のおもしろいところです。
食堂「かめ」の閉店後も、その味を惜しむ声は途絶えませんでした。常連客だった現在の「じゅん」の店主が当時の製法を受け継ぎ、松山の街で再び提供を始めます。長い歴史を持ちながら現在も一軒だけで守られていることから、地元では「幻のB級グルメ」とも呼ばれています。
一度食べたら忘れられない!かめそばが人気の理由
かめそばの人気を支えているのは、その独特の味わいです。濃いめに仕上げたソース焼きそばの上に、じゃこと鰹節を乗せることで、旨味が何層にも重なります。食べるたびにソースの深みとじゃこの塩気が口の中でひとつになり箸が止まりません。
濃いめのソースとじゃこの塩気は、冷えたビールとの相性が抜群です。松山の居酒屋文化に根ざした料理だけあって、お酒の席での締めとしても長く親しまれてきました。しっかりした味付けでお酒が進むため、お酒好きのあいだで口コミが広がったのも納得できます。
かめそばはテレビのご当地グルメ番組でも取り上げられ、県外からも注目を集めるようになりました。SNSでは実際に食べた人の投稿が広がり、「松山に行ったら必ず食べたい」という声も増えています。提供するお店が一軒に限られているうえ、使われるソースも非公開のオリジナルというこだわりが、かえって話題を呼び続けています。遠方からでも食べに行きたくなる理由のひとつです。
かめそばをもっと楽しむ!おすすめの食べ方
かめそばを注文する際にぜひ一緒に頼みたいのが、「じゅん」の名物でもある「とうふおでん」です。やわらかい豆腐をだしでじっくり煮た優しい口当たりが、濃いめのソース焼きそばとよく合います。地元の常連客のあいだでも、この二つをセットで注文するのが昔からの定番です。
お店の味を自宅で楽しみたい場合、「じゅん」のかめそばには独自に調合したオリジナルソースが使われており、まったく同じ味を家庭で再現するのは難しいでしょう。ただ、市販の焼きそばソースを濃いめに仕上げ、ちりめんじゃこと鰹節をたっぷり乗せるだけでも、それらしい味わいに近づきます。本場の味が気になった方は、ぜひお店で食べ比べてみてください。
さらに家庭でのアレンジとして、トッピングを加えるのもひとつの方法です。刻みねぎや紅しょうがを足すと風味が増し、マヨネーズを少量加えるとまろやかさが出ます。好みに合わせて少しずつ調整できるのが、家庭ならではの楽しみ方です。
かめそばはどこで食べられる?お店・通販情報
かめそばを食べられるお店は、現在も松山市内の「じゅん」一軒のみです。「じゅん」では独自に調合したオリジナルソースを使用しており、家庭ではなかなか再現できない本場の味を楽しめます。松山を訪れた際には、ぜひ足を運んでいただきたいお店です。
「じゅん」ではテイクアウトにも対応しており、お店の外にある窓口から注文できます。また、公式ホームページではお取り寄せの案内も掲載されているため、松山に来られない方でも取り寄せしやすいのが魅力です。最新の対応状況は、事前に公式ホームページでご確認ください。
「じゅん」は松山市二番町に店を構えており、大街道電停から徒歩圏内とアクセスしやすい立地です。営業日や営業時間は変更になる場合もあるため、訪問前に公式ホームページや食べログで最新情報を確認しておくと安心です。
昭和20年代に松山で生まれたかめそばは、オリジナルソース、じゃこ、鰹節が織りなす他にはない組み合わせが今も多くの人を引きつけています。松山を訪れた際には、「じゅん」で本場の味をぜひ直接確かめてみてはいかがでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q.焼きそばにちりめんじゃこと鰹節を乗せた、愛媛県松山市のB級グルメは?
A.かめそば









