青森県津軽地方のちょっと変わった名物麺とは?

本州最北端の地である青森県といえばりんご、ホタテ、ねぶた祭りなどがよく知られています。青森県の津軽地方で新たな名物として注目を集めている麺料理があります。今回はこのちょっと変わった麺料理をご紹介します。

健康食品として有名なもずく

もずくの名産地として有名なのは沖縄県で、日本のもずく生産量の90パーセントが沖縄産だと言われています。スーパーマーケットなどで販売されているもずくも沖縄産のものが多いです。しかし、青森県も隠れたもずくの生産地なのです。青森県内で収穫されるもずくは養殖ではなく、白神山地から流れついた清らかな水に育まれた天然の海藻です。青森県内のいくつかの漁港で収穫されており、6月から7月にかけての夏が最盛期で旬の時期とされています。収穫したもずくは塩漬けや冷凍することで長期保存が可能なため、1年を通して美味しく味わうことができます。青森のもずくは養殖のもずくとは違った歯ごたえと、強いねばりがあるのが特徴的です。

もずくはフコイダンという水溶性の食物繊維が豊富で、腸内環境を整えてくれることからダイエット食材としても注目されています。ビタミンAなど多くの栄養成分も含む、健康食品です。もずくの食べ方は酢の物が有名ですが、青森県ではもずくのかき揚げ、もずくのお味噌汁が地元の人々に親しまれています。そこに新しい食べ方として広まり始めたのがもずくうどんです。

津軽地方の新名物もずくうどん

2016年3月26日、本州と北海道をつなぐ北海道新幹線が開通しました。青森県にも本州最北端の新幹線停車駅である奥津軽いまべつ駅が開業しました。この奥津軽いまべつ駅に隣接する「道の駅いまべつ半島プラザアスクル」でもずくうどんを味わうことができます。青森県の特産であるもずくを粉末に加工し、うどんに練りこんでいます。細めのうどんにもずくの粉末が練りこんであるため、麺の色は黒に近いです。讃岐うどんのような太いうどんではなく色も黒っぽいため、初めて見た時は蕎麦と見間違える人も多いのではないでしょうか。もずくのねばりからくるツルツルとした食感を楽しめるうどんです。もずくうどんは今別町のお土産としても販売されており、2食入り390円で購入できます。

津軽半島を旅する

津軽海峡冬景色の歌でも有名な津軽海峡の本州側が津軽半島です。北海道新幹線が開通したことにより奥津軽いまべつ駅が開業し、交通の便がよくなりました。奥津軽いまべつ駅は広大な津軽海峡を望む龍飛崎にも近く、駅の2階の通路からは津軽海峡を眺めることができます。津軽海峡に突き出た龍飛崎からは、晴れた日には津軽海峡の先の北海道まで見えることもあります。龍飛崎の灯台の下には岬へと続く階段があります。この階段は日本で唯一の階段国道なのです。元々は生活道路として利用されていたものですが、国道339号に指定されてからも階段部分が整備されることなく観光スポットとして残されています。道にはアジサイが植えられていたりと地元の人によって整備されています。階段国道339号から徒歩5分ほどの場所には津軽海峡冬景色の歌謡碑があります。歌謡碑にはボタンを押すと歌が流れる仕掛けがあり、思わず歌を口ずさんでしまう人を多く見かけます。

本州最北端の青森県の、さらに先端に位置するためになかなか訪れることのなかった津軽地方ですが、新幹線が開通したことで観光に訪れる人も徐々に増えていくのではないでしょうか。今まで知ることのなかった青森県の新しい名物を探して旅をするのもおすすめですね。

新しい名物もずくうどんを本州最北端で味わう!

青森県の名産であるもずく、そのもずくを使った新しい名物もずくうどんをご紹介しました。もずくはダイエットにもおすすめの健康食材です。青森県に立ち寄った際は、津軽半島まで足をのばしてもずくうどんを味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 青森県津軽地方の名物麺といえば?

A.もずくうどん