秋田県三種町の特産品であるメロンとは？

秋田県は全国でも有数の米の生産地として知られていますが、その他の農作物の栽培もさかんに行われています。野菜だけでなく果物も広く生産されていて、果物が地域の特産品となっている市町村もあります。その中でも三種町はメロンの栽培で有名な自治体です。

メロンが地域の特産品である三種町

秋田県三種町の代表的な特産品はメロンです。メロンが三種町の特産品になっているのは、砂地が広がるこの地域の土地柄がメロンの栽培に適しているからです。三種町の中でも特にメロン栽培がさかんなのは八竜地域です。八竜地域で栽培されているメロンは「八竜メロン」という名称で全国に知られています。八竜メロンとして栽培されているメロンは、さまざまな種類のメロンが栽培されているのが大きな特徴です。サンデーレッドメロンやグレースメロンなど、幅広い種類のメロンが栽培されて、八竜メロンとして流通しています。

その中でもこの地域の特産品として特に有名なのが、なめらかな肉質が特徴のサンキューメロンという品種のメロンです。このサンキューメロンは、全国のメロンを栽培している地域の中でも、この秋田県三種町の八竜地方でしか栽培されていない、非常に貴重なメロンです。そのために希少性が非常に高いことから、メロンを愛好する人たちから広く注目されています。毎年、サンキューメロンを食べるのを楽しみにしている地元の人も多くいて、メロンは地元にある直売店でも購入することができます。メロンの収穫が始まるのは毎年7月ごろですが、この時期に三種町を訪れれば、収穫されたばかりの新鮮なメロンを味わうことができます。

サンキューメロン以外にも多くの特産品がある三種町

三種町ではサンキューメロン以外にもさまざまな野菜や果物を特産品として栽培しています。その中でも三種町の自然環境に適しているのがじゅんさいです。三種町はきれいな水が豊富に流れている土地でもありますが、澄んだ水が利用できる土地はじゅんさいの栽培には必要不可欠な環境です。町の各所にはじゅんさいを栽培するための沼が広がっています。この沼の中でじゅんさいは健康に生育するのですが、収穫をするときも、小舟に乗って一本一本のじゅんさいを丁寧に素手で採取していきます。沼に小舟を浮かべてじゅんさいを摘み取る光景は風情があり、町を訪れる観光客にも親しまれています。

じゅんさいが三種町で収穫されるのは5月から8月ごろまでの期間です。この時期に三種町を訪れれば、小舟に乗って特産品のじゅんさいを収穫する地元の人たちの姿を見ることができます。採取されたじゅんさいは地元で味わうこともできるので、旅のよい思い出になるでしょう。水の中で育てられたじゅんさいは、その食感が普通の野菜に比べてみずみずしいのも特徴です。新鮮なじゅんさいの持つ美味しさを新鮮な空気の中で味わうことができるのも、三種町の魅力です。

三種町の注目イベント

三種町はじゅんさいを利用して広く町おこしもしています。観光客を呼び集めるためのイベントなども積極的に開催していて、最近注目を集めているのが、世界じゅんさい摘み採り選手権大会です。このじゅんさいを摘みとる技術を競い合う世界的な大会で、じゅんさい取りにかけては自信があるという多くの人が、毎回このイベントに参加しています。参加するだけでなく見て楽しむことができるのもこの大会の魅力で、毎回多くの見物客を集めています。また三種町では観光客が気軽にじゅんさい取りを体験できるイベントなども開催しているために、じゅんさいの収穫シーズンに町を訪れれば、貴重な体験をすることができます。