「ナポレオン」「佐藤錦」などの品種がある、山形県が特産地の果物とは?

山形県が特産地のある果物についてご紹介します。「ナポレオン」「佐藤錦」などの品種があり、県外の方からも大変人気です。いったいどんな果物なのでしょうか。

特産品として有名な「佐藤錦」と「ナポレオン」

山形県は全国でも有数のサクランボの産地で、全国出荷の割合は実に7~8割となっています。特産品として有名なのが佐藤錦とナポレオンで、サクランボのブランドとして知られています。
佐藤錦はサクランボの代名詞とも言われますが、もともとナポレオンと黄玉を掛け合わせたものです。山形県の佐藤栄助さんが育成したことで1928年に名前がつけられました。皮は鮮やかな紅色で、身は乳白色。甘味と酸味のバランスがよく、果汁も豊富でそのまま食べるのに適しています。

一方、佐藤錦の片親のナポレオンは17世紀頃にヨーロッパで栽培されていて、実は歴史の古いサクランボです。日本にはアメリカからやって来たとされ、その後山形県を中心にサクランボの栽培が盛んになる中で、様々な品種の元になっているサクランボです。身はハートの形をしていてやや大きめ、皮はツヤのある紅色です。完熟するにつれ全体がきれいに色づきます。果肉自体は少し固めですが、甘味と酸味が感じられ、サクランボ特有の甘酸っぱさが楽しめます。

サクランボの栽培は、まず2品種以上の木を植える必要があります。というのも、サクランボは同じ品種同士では受粉しない性質と、特定の品種間では受粉しない性質をもっているからです。そのため、日本で栽培されてきたサクランボの多くは純粋な品種はなく、佐藤錦のように掛け合わせでできたサクランボなのです。ナポレオンは佐藤錦をつくるのに非常に適しているので、現在佐藤錦を栽培するためナポレオンは作られていると言っても良いでしょう。親の性質が引き継がれるので、ナポレオンの日持ちのよさと、黄玉の甘味が佐藤錦のポイントとなっています。

サクランボの栄養とは?どこで食べられる?

甘酸っぱくてパクパク食べれるサクランボですが、どんな栄養や効能があるのでしょうか。
サクランボにはカリウム、葉酸が豊富で、高血圧や動脈硬化の予防、むくみ予防、貧血予防などが期待できます。また、輸入物のサクランボにはアントシアニン、ソルビトールも豊富で、目の疲れを緩和したり、便秘改善にも効果的だと言われています。
新鮮なサクランボを見分けるコツは、身にハリつやがあり色鮮やかなもの、軸が緑で枯れていないものを選ぶと良いでしょう。ちなみにサクランボの日持ちは2~3日で、つみたてが一番美味しいです。長時間冷蔵庫に入れると冷気で甘味が薄れてしまうので気を付けましょう。新鮮なものならさっと水洗いして少し冷やすと美味しく食べられます。

山形県ではサクランボ狩りを楽しめるところも多く、新鮮な佐藤錦を味わいたいなら県内のサクランボ狩りがおすすめです。サクランボの旬はだいたい6~7月で、天童市の王将果樹園、上山市のフルーツランドやまがた園や斎藤観光果樹園などは新鮮なサクランボを食べられるところとして食べ放題ツアーでも取り上げられています。サクランボは食べやすいので小さな子供連れでも楽しめるフルーツ狩りです。もちろん山形県に行けなくても、東京の銀座にある山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」では、佐藤錦をはじめ新鮮なサクランボが毎日届きます。少量で販売されているので食べ比べもおすすめです。その他地元産の野菜や果物を使用したスイーツなども販売されています。

山形県の特産品サクランボを味わうなら

山形県はサクランボの生産出荷数が国内シェア7~8割を占めていて、サクランボ王国と言っても過言ではありません。時期になるとたくさんの果樹園でサクランボ狩りができるので、新鮮なサクランボを楽しむならサクランボ狩りがおすすめですよ。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 「ナポレオン」「佐藤錦」などの品種がある、山形県が特産地の果物は?

A.サクランボ