姫路には全国放送のバラエティーや情報番組で取り上げられ、一気に知名度を上げたB級グルメがあるのをご存知ですか? この料理、姫路市周辺のほとんどのお好み焼き店のメニューにあるという地元で愛されている料理なんです。
「焼きうどん」と「焼きそば」ミックスすれば?
姫路の人気B級グルメ、焼きうどんと焼きそばを合わせて焼いた料理を『ちゃんぽん焼き』と言います。ちゃんぽんというと長崎ちゃんぽんが一般的かもしれませんが、姫路市では『ちゃんぽん焼き』が主流です。
「ちゃんぽん」というのは「まぜこぜ」という意味があり、焼きそばと焼うどんを「まぜこぜ」したことから『ちゃんぽん焼き』と呼ばれるようになったそう。しかし、なぜ焼うどんと焼きそばが混ぜられたのか、その由来や発祥の時期は不明なのだとか。
昭和30年代には存在していて昔から地元の人に食べられていたのは確かで、姫路では定番のメニューです。焼きそばと焼きうどんを一緒に食べているような感覚で、うどんのもちもち感と焼きそばのコシが同時に味わうことができます。
姫路にはご当地グルメがいっぱい!
この『ちゃんぽん焼き』の他にも、姫路にはおいしいご当地グルメがたくさんあります。
まずは姫路おでん。姫路には関東煮(かんとだき)と呼ばれる濃いめの味のおでんと、関西風の薄味おでんがありますが、どちらのおでんでも「ショウガ醤油」をつけて食べると『姫路おでん』になるのです。「ショウガ醤油」はおでんの上にかけても、つけて食べてもOK。おでんの具材も特に決まってはなく、お店によって様々なおでんが味わえます。
『ひねポン』も忘れてはならない姫路の郷土料理。『ひねポン』とは高齢になって卵を産まなくなった雌鶏を、焼いた後にポン酢に漬け込んでから食べるようになったもの。若鶏とは違って脂身が少なくて硬いのですが、その分、しっかりした歯ごたえがあり、噛むほどにうまみが出てきます。お酒のアテにぴったりで、焼き鳥屋はもちろん居酒屋でも必ずある人気メニューです。
そして『ちゃんぽん焼き』と同じく、テレビ番組で紹介されたのが『アーモンドトースト』。これは砂糖とマーガリンにスライス、または粒のアーモンドと、アーモンドプードルを混ぜてできたスプレッドを、パンに塗って焼いたトーストのことをいいます。甘い香りとアーモンドの風味がたっぷり、そして2種類のアーモンドの食感も楽しめます。
姫路では、1990年代には喫茶店のモーニングメニューとして登場しており、地元では定番のメニューだったので、テレビで地域限定のご当地グルメとして紹介され驚く人も多くいたそう。お店によって、マーガリンでなくバターだったり生アーモンドを使ったりパンにこだわったりと、それぞれのこだわりのアーモンドトーストが食べられ、リピーターも増加中です。
究極のB級グルメ
B級グルメ中のBグルメとも言えるのが『ぐじゃ焼き』。こちらもテレビ番組で取り上げられ、姫路のガイドブックにも載っています。このユニークな名前の料理が食べられるのは、姫路駅から徒歩約4分の場所にある『お好み焼 森下』というお店です。
こちらのおかみさんが考案した料理で、ぐじゃぐじゃに混ぜて焼くことから『ぐじゃ焼き』と名付けられ、仕上げに鉄板にこびりついた薄い生地を上からかぶせ、ソースをかけて出来上がり。ちなみにトッピングは色々と選べますが、牛すじが一番人気だとか。味はお好み焼きともんじゃ焼きの真ん中のような感じだそうで、これが絶品で県外から訪れるファンも多いそうです。
他にも、メディアに日本一美味しい駅そばだと紹介されたえきそばや、播磨灘で獲れる新鮮なアナゴを使った様々なアナゴ料理など、まだまだおいしいものが姫路にはあります。一度、ぜひ食べ歩きで訪れてみたいですね。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 兵庫県姫路市周辺で食べられるご当地グルメ。「焼きうどん」と「焼きそば」を混ぜ合わせた料理は?
A. ちゃんぽん焼き