三重県の郷土料理「伊勢うどん」って、どんなうどん？

三重県の郷土料理として知られる伊勢うどんは、じっくり煮込んだ秘伝のタレにあります。伊勢神宮へ参拝に伺った方に向けて出すために、胃腸に優しい食材を元に出汁をとったのが起源の郷土料理です。ここでは伊勢うどんの魅力について紹介していきます。

伊勢うどんはミシュランガイドに載るほど高い人気の郷土料理です

三重県の郷土料理である伊勢うどんは、たまりしょうゆの黒い濃厚なたれを太麺にからませて食べるのが特徴です。全国から多くの方がお参りにくる伊勢参りの際に食べるうどんとして有名な伊勢うどんは、三重県を代表する郷土料理として、国内は勿論のこと、世界にも知られるようになっていきます。

江戸時代に長旅で疲れた宿泊客に提供するために生まれた伊勢うどんは、独自の秘伝のタレが絶妙の味わいを醸し出している逸品です。古くから継ぎ足された独自のタレは胃腸にも優しく、地元の方は勿論のこと、全国的に知られるようになってもいきます。太い麺をたっぷりと盛られた伊勢うどんは、最初に見た時は驚くかもしれませんが、その独特の食感は忘れられない美味しさとなっていくことでしょう。太い白麺の底にたまったしょうゆをかき混ぜていけば、あっという間に黒麺に変化するという見た目の楽しさも、伊勢うどんが人気になっている理由でもあります。伊勢神宮に参拝に伺った際には、三重県の伝統的な料理でもある伊勢うどんを食してみるのをおすすめします。

伊勢市内には、伊勢うどんを扱う専門店が数多く営業しています。濃いたまりしょうゆを使った麺ということもあり、最初は塩気を気にする方もいたりしますが、実際には甘みを感じさせるほどの優しい味わいのしょうゆとなってもいます。伊勢神宮を訪れた際に観光客が数多く訪れる名所でもある、おかげ横丁には、伊勢うどんの名店が数多く営業しています。店によっては、松坂牛の牛すじを乗せた伊勢うどんや、伊勢まぐろを乗せたうどんなど様々なレパートリーが提供されています。出汁のとり方も、煮干しやさば、かつおぶしなどの食材から取るなど、たまりしょうゆに絡ませる感じで独特のアレンジを施している店舗を数多く地元では見かけるものです。

どこか、昔なつかしい雰囲気を感じさせる伊勢うどんは、食べるほどに深みを感じさせることでしょう。昔ながらのかまどで薪をくべる方法で生成する伊勢うどんは、地元を中心に多くの種類があるものです。自分で好みのトッピングを見つけ、忘れられない味わいを感じていきましょう。

三重県には伊勢うどんの他にも様々な郷土料理があります

三重県には、伊勢うどんの他にも郷土料理が沢山あることで知られます。三重県で獲れるサンマは脂分が少ないため、古くから寿司や干物にしていた歴史があります。ほどよいサンマの旨味が口の中に広がっていき、さっぱりした食感が癖になる逸品として仕上がっています。

サンマ寿司の他に三重県の郷土料理として知られるものに、てこね寿司が挙げられます。地元で獲れるカツオとマグロを食材にした、てこね寿司は、かつお漁で忙しい漁師の方が手軽に食べることができる漁師めしとして、地元で長きに渡って愛されている郷土料理です。ぶつ切りのカツオと秘伝の調味料を元に作られたてこね寿司を食べながら美味しいお酒を嗜むのも良いでしょう。

三重県には、ミシュランガイドにも記載されている伊勢うどんの他にも、様々な名物料理が存在しています。三重県を訪れた際には、地元の新鮮な魚介類を使った郷土料理も一緒に食べるのをおすすめします。三重県を訪れた際には、伊勢湾の豊富な海の幸を存分に味わっていくのも良いものです。