富士山を望む景勝地の多さや、イメージキャラクターのふじぴょんで知られる山梨県富士河口湖町(ふじかわぐちこまち)。富士山が好きなら一度は訪れてみたい町ですが、観光やレジャーに加えて、町はおいしいカレーが食べられることでも評判なんです。
富士河口湖町のカレーについて
富士河口湖町の鹿カレーは、地元に生息している鹿の肉を使って作られたカレーです。加工された鹿肉を野菜や果物と一緒に鍋で煮込み、カレー粉や香辛料で味付けされています。鹿カレーの美味しさは評判を呼び、カレーを食べるだけという理由で多くの人が県内外から訪れるようになりました。富士河口湖町で鹿カレーが誕生したのは、温暖化の影響で増えすぎたニホンジカによる獣害問題を解消することがきっかけです。富士河口湖町は、ニホンジカによって食い散らかされた草木が枯れるなど深刻な問題を抱えていて、鹿を管理捕獲していました。年間捕獲される鹿の数は何百頭にもなり、その鹿たちを有効利用する方法として町はジビエ料理を提供することを思いついたのです。
新鮮な鹿肉を使って作られるジビエ料理は富士河口湖町を代表する料理に成長、鹿肉は地元の人にとって身近な肉になり、地元民で賑わう居酒屋やレストランでは、鹿肉を使った定番メニューが登場しています。お笑い芸人のいしいそうたろうさんは家族で富士河口湖町に住んでいますが、ラジオ放送で鹿カレーを試食した時、鹿肉の柔らかさと、あっさりとした味わいに感動していました。鹿カレーは、富士河口湖町を代表する名物料理と言っても過言ではないでしょう。
鹿カレーはどこで味わえる?
山梨県富士河口湖町では鹿カレーを定番メニューとしているレストランや食堂が多く、地元を訪れたら気軽に味わうことができます。お店ごとにカレーの味は違いますが、スープはほんのりとした甘さとカレー特有のピリッとした辛さが同居したような味で、鹿肉にぴったり。カレーに使われる鹿肉は淡白な味で柔らかく、獣臭さはほとんどありません。地元ではレトルトカレーも販売されているので、買って帰ることも可能です。入手先は町内にある観光施設やお土産売り場、レトルトカレーを販売している飲食店など。地元を訪れたお土産として、家で鹿カレーを楽しみたいときにはぴったりです。
鹿カレーはごはんと一緒に食べてもいいですが、ナンやバゲットとも合います。フルーツとの相性も抜群なので、フルーツサラダや果物を付け合わせにして食べても美味しいでしょう。鹿肉の旬は秋から冬、高蛋白で低カロリーな鹿肉は、美味しい食べ物が出回り、食べ過ぎが気になる時期でも気せず旬の味を楽しめます。タンパク質の他に鉄分も多く、ミネラルもバランスよく含まれているので、鹿肉はヘルシーなタンパク源になるでしょう。
山梨県富士河口湖町ってこんなところ
富士五湖の一つ河口湖は絶景ポイントが多いことでも知られ、富士山の美しさを堪能しようと多くの観光客が足を運んでいます。河口湖周辺には温泉やショッピングといった観光施設も多く、観光客の他家族連れもよく訪れます。富士河口湖町には本栖湖もありますが、水の透明度が高い湖は、潜水艦型遊覧船やウインドサーフィンと言ったマリンレジャーが充実しています。湖から望む景色は多くの人の心を捉え、河口湖に並んで町を代表する観光スポットと言えるでしょう。
天上山から富士山の大自然を望む富士山パノラマロープウェイや、ラベンダー畑が広がる大石公園など、富士河口湖町は美しい自然を満喫できる観光スポットの宝庫。地元では鹿カレーのほか、鹿肉ジャーキーやステーキなど、鹿肉を使ったいろいろな料理に挑戦できます。ジビエ料理が盛んなので、地元の居酒屋やレストランでは珍しいメニューを発見できるかもしれません。
山梨県富士河口湖町で鹿カレーを堪能しよう!
鹿カレーは山梨県富士河口湖町の名物で、新鮮な鹿肉を使ったカレーを食べるなら地元を訪れるのが一番です。富士山を望む絶景スポットが点在する富士河口湖町は、観光とグルメを楽しみたい人におすすめの場所と言えるでしょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 山梨県の富士河口湖町で振舞われる、ある変わったお肉を使ったカレーといえば?
A. 鹿カレー