香川県のご当地グルメで、鶏の骨付きもも肉を1本まるごと焼き上げたものはなに?

香川県といえばうどんが有名ですが、実はもう一つ、地元の人に長く愛されてきた郷土料理があります。鶏の骨付きもも肉を豪快に焼き上げた一品で、スパイシーな香りとジューシーな味わいが魅力です。今回は誕生の歴史や当時の背景を詳しく紹介します。

 

香川発祥「骨付鳥」の歴史とハリウッド映画との意外な関係

香川県丸亀市で「一鶴」を創業したのは1952年、近藤定市さんと妻の田鶴子さんでした。当初はおでんとお好み焼きを出す、小さな店として営業していました。翌1953年に転機が訪れます。ハリウッド映画で、女性が骨付きの鶏肉に豪快にかぶりつくシーンを目にしたことがヒントになったとされています。塩とこしょう、にんにくで味付けした鶏もも肉をまるごと焼き上げる料理を考案し、骨付鳥が誕生しました。

誕生後まもなく、丸亀市内で評判となり、多くの人に親しまれるようになりました。やがて一鶴は横浜や大阪にも店舗を広げ、香川県以外でも食べられるようになります。丸亀市も普及の動きを後押しし、PR冊子「骨付鳥大百科」を作成するなど、ご当地グルメとして全国への発信に力を入れてきました。さらにキャラクター「とり奉行 骨付じゅうじゅう」を通じて骨付鳥の魅力を親しみやすく発信しています。今ではうどんと並ぶ香川の名物として知られています。

骨付鳥が香川のソウルフードになった理由

骨付鳥の下味は、塩とこしょう、にんにくを使ったシンプルな味付けです。素朴な材料ながら、一度食べると忘れられないほど、やみつきになる人も少なくありません。じっくり焼き上げた香ばしい匂いが食欲をそそり、ビールとの相性も抜群です。初めて食べる人でも思わず手が伸びるおいしさです。

香川県では、クリスマスの食卓でフライドチキンの代わりに骨付鳥を食べる家庭も珍しくありません。家族そろって骨付鳥にかぶりつく光景は、香川の年末ならではの風物詩です。12月に入ると各店舗はクリスマス需要に備え、通常よりも多くの骨付鳥を焼き上げます。世代を超えて受け継がれ、地域に根付いた食文化になりました。

骨付鳥には、「おやどり」と「ひなどり」の2種類があります。おやどりは歯ごたえがしっかりしており、噛むほど旨味が広がります。ひなどりは柔らかくジューシーで、子どもから大人まで食べやすい味わいです。2本を頼んで食べ比べを楽しむ人も多いようです。

骨付鳥をもっと楽しむ食べ方とアレンジ術

骨付鳥を注文すると、たっぷりのキャベツが一緒に運ばれてきます。皿にたまった鶏の脂にくぐらせて食べると、コクが増して味に奥行きが生まれます。仕上げには、鶏の出汁が染み込んだとりめしと合わせるのが定番です。

自宅で骨付鳥を作る場合は、フライパンひとつで手軽に作れます。鶏もも肉に塩とこしょう、にんにくをすり込み、皮目からゆっくりと焼き上げるのがポイントです。仕上げに柚子胡椒を加えれば、さっぱりとしたアレンジも楽しめます。子ども向けには、香辛料を控えめにする工夫もおすすめです。

骨付鳥のスパイシーな風味には、キリッと冷えたビールがよく合います。香川の地酒を用意している店も多く、日本酒との組み合わせを試す人もいます。ビールを合わせればスパイシーさが引き立ち、日本酒を合わせればまろやかな後味に変わります。近年はワインを取りそろえる店も増えてきました。

骨付鳥の楽しみ方|お店・テイクアウト・通販

骨付鳥の専門店は、発祥の地である丸亀市を中心に数多く軒を連ねています。高松市内でも骨付鳥を扱う店が近年目立つようになりました。居酒屋のメニューの一つとして提供するお店もあります。旅行で香川を訪れた際は、食べ比べをしてみるのもおすすめです。

店内で食べるだけでなく、テイクアウトに対応する店舗も見られるようになりました。焼きたてを持ち帰り、自宅や外出先で食べることもできるので、夕食に加えたり、ピクニックのお供にするのもぴったりです。事前に電話で予約しておけば、行列に並ばずにスムーズに受け取れます。

香川から遠く離れていても、通販を利用すれば本場の骨付鳥を取り寄せることが可能です。冷凍便で届くため、好きなタイミングで温めて食べられます。贈り物やご褒美として選ぶ人も増えています。

香川県丸亀市で生まれた骨付鳥は、ハリウッド映画をヒントに誕生し、うどんと並ぶ名物へと成長しました。にんにくの効いた力強い味わいに加え、キャベツやとりめしとの組み合わせも楽しめます。テイクアウトや通販でも手に入れられるので、ぜひ一度、骨付鳥を味わってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q.香川県のご当地グルメで、鶏の骨付きもも肉を1本まるごと焼き上げたものはなに?

A.骨付鳥