梅をすりつぶし、あるものを練り込んだ「のし梅」という山形名物の和菓子をみなさんご存知でしょうか。今回はこののし梅ついてご紹介します。
竹皮につつまれた黄金色で半透明の板状のものが地域物産店などで売られていたりするのを目にしたことはありますか?梅干し好きな人でものし梅と言われてピンと来る人は少ないのではないでしょうか?ここから、のし梅の魅力についてお話しします。
歴史ある山形の名物お菓子
のし梅とは山形県の特産品のひとつでひと言で説明すると、梅をすり潰したものを寒天に練りこんで固め、それを竹皮で包んだ和菓子です。
山形県村山地方で主につくられています。中国人から秘伝の薬として梅を使ったものが伝わったのを気付け薬として作ったということからのし梅は生まれました。そして、民間の家庭でも気付け薬や胃薬として各家庭でつくられていたそうです。「甘露梅」という名のレシピで作り方が引き継がれてきました。寒天の一般への流通とともに江戸時代から明治時代にかけて、広く親しまれるようになり、現在の形まで成立していきました。
さて、ここまでのし梅の歴史について少しお話ししましたが、その味が気になってきた方も多いのではないでしょうか?梅干しと聞くと大体の方が酸っぱい!しょっぱい!などのイメージを抱くと思います。しかし、のし梅は甘酸っぱい味で竹の香りがほんのりとします。酸っぱさの中にも甘さがあるので、食べやすいですが梅干しの味なのでさっぱりとしています。味のイメージとしては梅のシロップ漬けしたジュースの味が近いのではないでしょうか?
どこで食べれるの?
上の文を読んでいただいて、のし梅を実際に食べてみたいという方のためにどこで買えるかをご紹介します!のし梅が一番有名なお店といえば、山形県の「佐藤屋」さんです。昔からのレシピでずっとつくられています。また、歴史書に書かれているお店も「佐藤屋」さんなのです!
昔からののし梅が食べてみたい!という方には是非佐藤屋さんののし梅をオススメします!
今すぐにでも食べたいという方は、是非お近くのスーパーを訪れてみてください。もしかしたら、のし梅が売っているかもしれません。取り扱いのあるスーパーもあるようです。またお祭りなどの屋台で売っている場合もあるので、チェックしてみてもいいかもしれません。
スーパーに売っていなかったが食べたいという方の為にのし梅のレシピを紹介します!
梅、砂糖、寒天、水というシンプルな材料で簡単に作れるのでおすすめですよ。
のし梅のレシピ
まずは梅、寒天、砂糖、水の4つを準備してください。梅は梅ジャムでも大丈夫です!
鍋に寒天、水を入れてよく混ぜ、火にかけます。煮たってきたら弱火にして、砂糖を入れて煮詰めてください。糸がひいてくるぐらいが目安です。火を止めて少しおいて冷ましたら、梅ジャムを入れて混ぜます。あとはお好きな型にいれて固まるのを待つだけです。
火をとめて冷ますときに梅ジャムを入れる前に固まらないことだけ気をつけてください!自分で作るとアレンジもできるので、是非、お好みの味を探してみてください。
シンプルな材料で作ることができるので普通のお菓子を食べるよりも体に良さそうです。砂糖をお好みで減らすこともできるし、寒天なのでヘルシーかもしれませんね。クエン酸パワーで疲労回復にも効くお菓子です。
山形県の特産品である「のし梅」!寒天から作られる和菓子に興味を持ってもらえたでしょうか?
この記事を読んで、のし梅に少しでも興味を持っていただけたらとても嬉しいです。寒天、水、梅、砂糖から作られるシンプルな和菓子ののし梅。山形県には、のし梅をはじめ、美味しいものが沢山あるのでこの機会に山形県を訪れてみては?
ザ・ご当地検定の問題
Q. 山形名物の和菓子「のし梅」は、梅をすり潰し、何を練りこんだもの?
A.寒天