全国津々浦々にあるスターバックスコーヒー。なのに、鳥取県だけ長らく47都道府県の中でありませんでした。それを逆手に取って(?)2014年に誕生した喫茶店があります。県知事の名言も有名になりましたね。今回はその喫茶店をご紹介します。
鳥取県には〇〇〇がある!
「スタバはないけど、日本一のスナバがある」といった県知事の名言にあやかって(?)誕生したのが「すなば珈琲」です。2014年に鳥取市内に2店舗が同時にオープンされ、現在(2020年10月)では鳥取県の全域に10店舗を展開しています。ある年に鳥取県が行った「鳥取県の観光地認知度」では、第4位にランクインし、また違う年に発表された同調査では「鳥取に関する話題の認知度」で何とトップの第1位に輝くほど話題になっているのです。
「すなば珈琲」が登場した翌年にとうとう…
47都道府県でスターバックスコーヒーがない唯一の県だった鳥取県に2015年、満を持して出店され、こちらも大きな話題になりました。しかし、すなば珈琲はこのピンチを「黒船襲来」と逆手に取り、様々なキャンペーンを打ち出し、森永製菓とコラボしたりとたくましく立ち向かっています。
コーヒーもフードもおいしい喫茶店
スターバックスと張り合って、シアトル系のおしゃれで洗練されたインテリアのコーヒーショップか(すなば珈琲のホームページに「目指せ、シアトル」とありますし)、はたまたシャレと悪ノリのお店かと、何となく誤解していまいそうですが、すなば珈琲はどちらかと言うと「昔ながらの喫茶店」の雰囲気。スターバックスや他のコーヒーチェーン店のようなセルフ式ではありません。
肝心のコーヒーは鳥取砂丘の砂を使って焙煎された、鳥取県ならではと言える「砂焼きコーヒー」。豆や焙煎方法にもこだわって淹れられたコーヒーです。サイフォン式なのでコーヒーの風味がより楽しめます。
フードメニューも充実しており、お得なモーニングセットはモーニングで有名な名古屋並の品数があるセットもあります。中には和牛ステーキモーニングなんてものも。
サンドメニューの「もさ海老ホットサンド」は、すなば珈琲の名物メニューの1つ。県外に出荷されることが殆どなく「幻のエビ」とも呼ばれる「もさ海老」を殻ごと揚げてミンチにしたカツサンドです。鳥取名産のらっきょうやシャキシャキとしたキャベツが入ったタルタルソースとの相性も抜群。他では食べられない鳥取ならではのご当地メニューで、ぜひ食べてみたいところ。他にもカレーや、鳥取砂丘コナン空港店ではもさ海老がたっぷり入った「もさえび丼」もあります。
そして、甘党の方々にはうれしいスイーツメニューもたくさんあります。名物は大人気「すなばパンケーキ」で、パンケーキの上に、バナナやマンゴー、ベリーなど5種の定番フルーツに季節のフルーツが彩り豊かにふんだんにのせられ、中心にはアイスクリームとたっぷりのホイップクリームが盛り付けられており、ボリューム満点。何人かでシェアして食べるのがおすすめです。お一人の場合はミニサイズもありますよ。「すなばプリン」は、昔ながらのレトロな瓶に入っており、冷え冷えの半解凍状態でいただきます。シャリシャリとしたシャーベットのような不思議な食感がたまりません。他にもソフトクリームやドーナツ、パフェなど品数豊富に揃っています。
すなば珈琲は水木しげるロード店や、百名山の1つに数えられる名峰大山の近くにあるお菓子の壽城店など、県内の主要な観光地にも出店しています。すなば珈琲せんべいやカフェショコラクランチなどのオリジナルスイーツなど、お土産にも喜ばれる商品も販売しているので、鳥取観光に行った際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 2014年、当時スターバックスコーヒーが唯一出店していなかった鳥取県に開業した喫茶店は?
A. すなば珈琲