栃木県の名産である「とちおとめ」はどんな果物?

栃木県名産の「とちおとめ」をご紹介します。子どもにも大人気の、ある果物の品種です。甘みが強く、ジューシーな「とちおとめ」とは、いったいどんな果物なのでしょうか。

「とちおとめ」とは

とちおとめは、1996年に茨城県の農業試験場で生まれたいちごです。女峰の後継品種として作られたいちごで、形の良さや色鮮やかさを受け継ぎながら、大粒で甘みが強く、果肉の柔らかいジューシーないちごとして誕生しました。いちごの収穫高日本一を誇る栃木県ですが、いちご農家の9割がとちおとめを栽培しています。まさに、茨城県を代表する名産品といえるでしょう。
栃木県がいちごの収穫高日本一の理由は、豊富な陽光ときれいな水のほか、寒暖の差が激しい内陸型気候であることがあげられます。寒暖の差によって鍛えられたいちごは、甘みが強くおいしいいちごに成長するのです。いちご栽培に適した土地柄というのが大きな要素といえます。

また、いちご栽培に適した土地であるだけでなく、何十年もの間日本一のいちご収穫高を誇るのは、いちご農家のたゆまぬ努力のおかげです。いちごは寒さを感じると花芽を付ける性質がありますが、その性質を利用して「高冷地育苗」や「夜冷育苗」という栽培方法が行われています。夏には涼しい高原に苗を植えたり、昼は日照時間を短くして夜はエアコンの効いた涼しい部屋で過ごすなど、花芽をつけやすい環境におくことで、収穫量を増やしているのです。

「とちおとめ」の美味しい食べ方

いちごの食べ方といえば甘い練乳をかけるのが一般的ですが、とちおとめはそのままでも十分な甘さがあるので、練乳をかける必要はありません。洗った後ヘタを取り、そのまま口の中に放り込むだけで夢心地の甘さを体験できます。
美味しく食べるには、ヘタの方から食べるのがルールです。いちごは先端の尖った部分に甘みがたまっているので、ヘタの方から食べると最後に最も甘い部分を味わえます。より甘さを堪能できるというわけです。

また、美味しいとちおとめを選ぶコツとしては、色やツヤ、香りを重視することです。ヘタは濃い緑色で全体的に赤く染まり、つややかで香りが強いものが美味しいいちごのサインです。新鮮ないちごほど香りが強いので、選ぶ時は形よりも香りを重視すると良いでしょう。
ヘタがしおれていたり、果肉がつぶれていたり、変色したりしているいちごは鮮度が落ちています。とちおとめの美味しさを存分に味わうためにも、しっかり吟味して選ぶようにしましょう。

いちごは、ビタミンCが豊富なフルーツとしても知られています。いちご1粒でレモン半分のビタミンCがあるのです。ビタミンCは染みそばかすを防ぐほか、抗酸化作用がありアンチエイジングにも優れています。免疫力を高めるので風邪や感染症を予防すれウなど嬉しい効果もあり、美容や健康に優れたフルーツといえるでしょう。

栃木県の観光スポット

とちおとめは、栃木県では二宮町、鹿沼市、真岡市、壬生町、小山市で栽培が盛んです。そのため、いちご狩りができるスポットがたくさんあり、摘みたてのとちおとめを食べることができます。とちおとめ以外にも色々な種類のいちごを収穫できるファームもあるので、種類の異なるいちごを食べ比べるのも楽しいでしょう。
そのほかにも、栃木県は自然あふれる美しい土地柄であるため、四季折々の自然を満喫できる公園がたくさんあります。井頭公園、掬翠園、城山公園などは、地元の人はもちろん観光客にも人気のスポットです。

茨城県が誇る美味しいいちご「とちおとめ」

何気なく食べているとちおとめですが、色々な工夫を凝らして美味しく育てられているのですね。美味しいいちごの選び方もわかったところで、とちおとめを自分で摘むために茨城県にいちご狩りに出かけてみてはいかがでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 栃木県の名産である「とちおとめ」はどんな果物?

A.いちご