静岡県では、沼津港で水揚げされた新鮮な魚介類を使ったぬまづ丼が人気です。ぬまづ丼はさまざまなレシピがあり、なかには個性的なものもあります。静岡県の名物、ぬまづ丼についてご紹介しましょう。
ぬまづ丼って?
静岡県は駿河湾に面していて、沼津港では毎日新鮮な魚介類が水揚げされています。そのため、沼津港の周辺には魚介類を提供する寿司屋や、魚介類を中心に提供する和食の数多く軒を連ねています。その魚介類を目当てに、大勢の観光客が沼津に訪れます。
沼津港で水揚げされる魚介類のなかで、最も人気があるのがシラス、桜エビ、そしてアジです。これらの海産物をアピールしようと開発されたのが、ぬまづ丼です。ぬまづ丼は主に、生シラス、桜エビ、アジがのった三食丼と、桜エビのかき揚げがのったかき揚げ丼があります。
特徴的なのが、そのご飯にあります。ぬまづ丼のご飯には、炊き込みご飯が使われています。炊き込みご飯は、駿河湾でとれる鯖からとった出汁が炊き込んであり、さらにアジの干物を焼いてほぐしたものが混ぜ込んであります。
また、ぬまづ丼のなかには、独自の具材をのせたりして、アレンジされたものもあります。三色丼には、別口で醤油とわさびがそえられており、魚に醤油をつけながら食べる方式になっています。
ぬまづ丼の食べ方
ぬまづ丼は知名度が高く、テレビでもたびたび取り上げられています。なかでも、お昼の人気情報番組、「ヒルナンデス!」に取り上げられたときは、その人気から話題を集めました。
ぬまづ丼は、沼津港近くの寿司屋や、和食店で提供されています。特に、桜エビと生シラス、アジを使った三色丼は人気で、シーズンになるとぬまづ丼を食べにくる多くの観光客でにぎわいます。
お店に寄っては、キンメダイなどのお刺身がプラスされていることがあります。お味噌汁などがついたセットで、1500円前後が相場のようです。リーズナブルに海鮮を味わえるところが、ぬまづ丼の魅力のようです。
また、桜エビのかき揚げ丼も人気があります。こちらには、炊き込みご飯の上に、さらにアジの干物を焼いてほぐしたものが敷き詰められていて、その上にかき揚げがのっています。一つの丼で、炊き込みご飯とかき揚げの両方が楽しめるのも、ぬまづ丼の魅力と言えそうです。
ぬまづ丼をご家庭でも
沼津のお土産の定番といえば、新鮮なアジを開いて干物にしたものです。こちらを家に持って帰って焼いて、ご飯のおかずにしたり、お酒のおつまみにする旅行客が多いようです。沼津には、干物を売るお店が数多くあり、駅やサービスエリアなどでも干物を買うことができます。
また、静岡のアンテナショップでも定番の品です。干物は、匂いなどが漏れないように、真空パックにされたものが主流のようです。さらに、鰹節とは異なる、味の濃い鯖節も人気があり、買っていく方が多いようです。鯖節は、お酒のおつまみやご飯のおともにもなります。
そして、このアジの干物や鯖節を使って、ご家庭でもぬまづ丼を作ることができます。まず、鯖節でダシをとり、ご飯に炊き込みます。そこに、焼いたアジをほぐしたものを混ぜ込んでおきます。その上から、桜エビ、あれば生シラス、アジの刺身などをのせて出来上がりです。
あるいは、桜エビのかき揚げをのせて、甘辛いタレをかけても、ぬまづ丼の出来上がりです。ご家庭で作るときは、釜揚げシラスでも美味しく食べることができます。食べ飽きない丼ぶりなので、男性にはもちろん、お子さんも喜ぶ味なのではないでしょうか。
静岡県の名物、炊き込みご飯を使ったぬまづ丼を食べよう
静岡県の名物、ぬまづ丼は炊き込みご飯に具材をのせた、新鮮な魚介類を楽しめると同時に、最後まで美味しいどんぶりです。静岡県に足を運んだときはもちろん、ご家庭でもぬまづ丼をつくることができるので、ぜひ挑戦してみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 静岡県の「ぬまづ丼」で使われるご飯は、どんなご飯?
A.炊き込みご飯