静岡県のご当地グルメ「あしたかつ丼」は、どんなカツを使った丼?

山と海に囲まれた静岡県。その静岡県に「あしたかつ丼」と呼ばれるご当地グルメがあることをご存じでしょうか。「あしたかつ丼」は、どうのようにして人々に広がりご当地グルメへと成長したのかを、町の紹介と共に見ていきましょう。

縁起物として誕生したあしたかつ丼

静岡県駿東郡長泉町のご当地グルメである「あしたかつ丼」は、静岡県の名産品の「あしたか牛」と長泉で作られた「長泉白ネギ」を使用したメンチカツをご飯の上にのせたかつ丼です。2013年11月に行われた「第5回全国ご当地どんぶり選手権予選会」に出場し、あしたかつ丼の良さをアピールしました。あしたかつ丼の「あしたかつ」の名前の由来は、あしたか牛入りメンチカツを略したもので、「明日はきっと勝つ」という親しみと希望に溢れたご当地グルメです。

「あしたかつ」は、商工会やJA、横山精肉店等が連携して開発された商品です。地域のイベントで多くの人に知ってもらうためにPR活動を行ってきました。精肉店やスーパー等に販売を広め、現在は住民にとって身近な存在です。あしたかつを使った料理は、かつ丼のみならず「かつカレー」や「かつバーガー」としても親しまれています。また、受験生やスポーツの試合前には「かつ」を食べて「勝つ」という縁起を込めて食べることも多いです。

かつに使用するあしたか牛は、静岡県東部に位置する愛鷹山(標高1,504m)の麓にある自然豊かな緑地と富士箱根伊豆国立公園の囲まれた場所で育てられました。牛の柔らかい肉質の部分をあしたか牛と称しています。現在あしたか牛を食べられる店は、長泉町を中心に沼津市や三島市が多く、静岡県の一部や神奈川県の店でも若干の店で味わうことが出来ます。

自然豊かな町、長泉町

メンチカツをのせたあしたかつ丼を生み出した静岡県駿東郡長泉町は、三島市と沼津市の間に位置する町です。車は新東名高速長泉沼津インターチェンジが近い場所で、電車はJR東海道線三島駅南口よりバスかJR御殿場線下土狩駅か長泉なめり駅よりバスで行くことが出来、県内外からも訪れやすい位置に存在します。ご当地グルメの他に有名な観光スポットは、愛鷹山水神社があります。明治37年に設立されたこの神社は、地元からは「水神(すいじ)じさん」の名前で知られています。入口から林道が続きますが、ハイキングコースとしてもおすすめです。湧き水が出ている場所もあり汲むことも出来ます。この水は、静岡県の湧き水100にも選ばれています。愛鷹山神社から1時間程度山道を歩くと「つるべ落としの滝」があります。渇水時に滝が消滅することから幻の滝とも呼ばれています。約20mの滝と透明な水が特徴的です。

自然を楽しむもう一つのスポットに駿河平自然公園があります。桜の名所であり、お花見スポットとして、春には多くの観光客が訪れます。公園内には池があり、鯉や川魚等が生息しています。また、長さ130mの吊り橋と展望台もあり自然を体感することが出来ます。公園の隣は、クレマチスの丘と呼ばれる複合施設があります。美術館やレストランがあり休憩のために利用が可能な場所です。
長泉町の歴史を学ぶ場所は、米山梅吉記念館があります。1868年に生まれ三井信託銀行を設立しました。社会奉仕にも力を入れていたことから、「奉仕の人」と呼ばれていました。
実業家としての功績等を展示品から勉強することができます。また、日本で初めてロータリークラブを設立した人物です。ロータリークラブとは奉仕団体のことで、活動内容や歴史についても勉強することが出来ます。

静岡県のご当地グルメのあしたかつ丼とメンチカツで「勝つ」を得よう

現在はご当地グルメまで成長したあしたかつ丼。メンチカツをのせたシンプルなもので親しまれやすい特産品です。自然を満喫し、リラックスができる場所です。静岡へ旅行の際にはあしたかつ丼を食べてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 静岡県のご当地グルメ「あしたかつ丼」は、どんなカツを使った丼?

A.メンチカツ

Q. 次のうち、静岡県駿東郡の観光スポットではないものは?

A. 韮山反射炉