釣りの入門魚としてもおなじみで、お刺身や干物、そしてフライにしても美味しくいただけるアジ。私達の食卓にも馴染み深い魚ですが、マグロのトロにも匹敵すると称される、極上のアジの存在をご存知でしょうか?
トロにも匹敵する脂のノリ。島根県で穫れる極上のアジ
そのアジは「どんちっちアジ」という島根県浜田市のブランド魚です。
どんちっちアジは島根県西部沖で穫れるマアジのことです。旬の時期はトロにも匹敵する脂のノリと言われており、島根県浜田市産物ブランド化戦略会議事務局が定めた「どんちっち三魚」としてのどぐろ、かれいと並び「どんちっちアジ」の名称で販売されています。
定められた規格は
①特定の団体が島根県西部沖でまき網漁業で漁獲し、浜田漁港に水揚げしたもの。
②旬となる4月から9月期に穫れたもの。
③50グラム以上のサイズで平均脂質10%以上に限定。
という3つの項目だそうです。
平均脂質が高い理由は、島根県西部沖に生息する「カラヌス」という、体の半分以上が脂で構成されているプランクトンがマアジの栄養源になっているためと考えられています。
ちなみに、「どんちっち」は地元の伝統芸能「石見神楽」の囃子(はやし)を表現する幼児言葉のことで、一般公募から選ばれたそうです。地元の子どもたちに馴染みやすい「どんちっち」を採用し、次世代に魚食の文化を残していきたいという思いが込められているそうです。
浜田市のホームページには新鮮などんちっちあじを食べることができるお店も紹介されています。
浜田市の観光情報
浜田市は日本海に面した北部の漁港と、中国山地の連なる南部の山間エリアがあります。全国有数の漁場で釣りや、季節ごとの風を感じながらのウォーキングも楽しむことができます。
また、島根県西部の石見地方に伝わる伝統芸能「石見神楽」も有名です。日本神話で天の岩戸に籠もってしまった天照大神を呼び出すため、天宇受賣命が神がかりをして舞ったのが起源とされる神楽。演劇的な要素を加え伝えられてきた石見神楽は、民衆の娯楽として室町時代後期にはすでに演じられていたという説も。
現在では神事の際に奉納されるものに加えて、地元や各地のお祭りや、民間のテーマパークやイベントでも披露されるなど、観覧できる機会も増えているそうです。
浜田市の位置
浜田市へのアクセスは飛行機を利用する場合、萩・石見空港からバスと電車を乗り継いでおよそ50分。出雲空港の利用の場合は1時間30分くらいです。新幹線をりようすると広島駅から高速バスで2時間ほどでJR浜田駅に到着します。
極上のアジをお目当てに、観光と合わせて、浜田市へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
島根県のアンテナショップ情報
浜田市のある島根県の名産品が揃っているアンテナショップが東京にもあります。2,100を超える島根県の名産品が勢揃い。水産物に野菜、お酒にお菓子など、島根の味を堪能することができます。
イベントスペースでは年間100回を超えるイベントが開催されていて、キッチンステージで試食ができたり、伝統工芸品の制作実演や歴史文化の紹介などを目の前で見ることができるのだとか。
島根をまるごと体験することができる、にほんばし島根館。まずは島根県の情報を集めに行ってみるのもよさそうですね。
アクセスは東京新日本橋駅、三越前駅からすぐ。
最寄駅:新日本橋 / 三越前
住所:東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル1F にほんばし島根館
営業時間:10:30~19:00
定休日:年末年始
ザ・ご当地検定の問題
Q. 石見神楽の囃子が名前の由来である、島根県浜田市名産のアジは?
A.どんちっちアジ
Q. 島根県西部の石見地方に伝わる伝統芸能「石見神楽」。なんと読む?
A.いわみかぐら
Q. 島根県浜田市産物ブランド化戦略会議事務局が定めた「どんちっち三魚」に含まれないのは?
A. どんちっちイワシ