滋賀県のカブの品種「日野菜」。何と読む?

滋賀県で栽培されている「日野菜」をご紹介します。滋賀県で、お漬物に向いた品種として、昔から栽培されてきた伝統野菜でもあります。今も地元に愛されている、日野菜についてご紹介しましょう。

日野菜って?

ひのなは日野菜と漢字で書くことからわかるように、滋賀県日野町で生産されてきた伝統野菜です。カブの一種ですが、見た目は細長く、紫がかった色をしています。主に、漬物に向いた品種と言われています。一説によると、室町時代に当時の領主により発見されて、栽培が始まったと言われています。お漬物にすると美味しいことから、領主が京都に上洛する際には、必ずこのひのなを使った漬物が献上されていたと言われています。

ひのなは9月ごろに栽培をはじめて、11月ごろから収穫が始まります。ひのなは成長が早く、そのまま畑に植えておくと大きく育ちます。しかし、その分固くなり、味も低下してしまうとされています。そのため、ひのなは11月ごろに収穫したものが最も美味しいとされています。また、ひのなは滋賀の冷たい風が適しており、滋賀の気候が美味しいひのなを育てる環境を作っていると言われています。

ひのなを食べてみよう

ひのなは、主に漬物として食べられています。昔は、滋賀県の家庭で広く漬けられていましたが、今では工場で作られるのが一般的のようです。ひのなのお漬物は、まずひのなを洗って干すところから始まります。適当に水分が抜けたら、葉の部分と実の部分を切り離して、葉の部分を細かく刻みます。そして、全体に塩をふりかけます。

さらに、そこで熱湯をかけて捨てて、冷水をかけると、ひのなから灰汁が出てきます。それを捨てて、塩をふたたびかけて、樽などに詰め込みます。上から蓋をして、重しをのせて、2、3日すれば完成です。出来上がりは、ひのなの紫色が全体にいきわたり、美しい紫色になっています。仕上げにみりんやお酢をかけて、食卓に出します。

ひのなをご自宅でも

ひのなは辛味と甘みのバランスのとれた、独得の歯ごたえが特徴のカブです。主に、塩を使って漬物にされることが多いですが、ぬか床を使って糠漬けとして作られることがあります。その場合も、まずひのなを洗って干してから、ぬか床に入れます。一方で、ひのなをサラダにして食べるレシピも開発されています。ひのなは辛味が強いので、薄くスライスするとサラダのアクセントになります。サラダには、辛味を和らげる味噌やゴマを使ったドレッシングがおすすめです。見た目も華やかな、紫色のサラダが出来上がります。

また、ひのなは通信販売でも手に入れることができます。ご家庭で漬物にする場合は、細かく切ってから塩をすると、手軽に漬物を作ることができます。さらに、ひのなの漬物は滋賀県のお土産としても人気です。パックに詰めてあるものが、お土産屋さんや県内のスーパーに置いてあります。滋賀県のアンテナショップや物産展でも手に入れることができるので、見かけたら購入してみてください。ひのなの漬物だけでなく、他の漬物と刻んで瓶詰めにしたものや、ひのなの漬物をタルタルソースの具材として使ったものも、注目されています。ご飯にまぶしたり、揚げ物にかけたりなど、用途が豊富なのも魅力の理由です。

ひのなの漬物は、塩漬け、糠漬けのどちらでも辛味がきいたさっぱりした味わいに仕上がっています。お茶漬けや、ご飯の箸休めとしても人気があります。さらに、料理のアレンジにも使うことができます。滋賀県に来たら、一度ひなの漬けを食べてみてください。

滋賀県の伝統的な野菜、ひのな(日野菜)カブを食卓に

滋賀県の伝統野菜の一つである、ひのな(日野菜)は、その独特の風味により地元で長年愛されてきました。美しい紫色が特徴の漬物はもちろん、サラダにも使えるひのなカブを、滋賀県に旅行した際はぜひ食べてみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 滋賀県のカブの品種「日野菜」。何と読む?

A.ひのな

Q. 滋賀県の伝統野菜「日野菜」は、どんな野菜の種類?

A.カブ