特産のトマトを使った埼玉県北本市のご当地カレーとは?

日本でもお馴染みの料理であるカレーは、子どもから大人まで幅広い世代に支持されている人気のメニューですよね。スープカレーやグリーンカレー、カレーパンなどテイストやアレンジの種類も豊富で、誰もが一度は食べたことのある定番の料理です。

数々の受賞歴があるご当地グルメ

国民食とも言えるカレーを埼玉県北本市は、2011年にご当地カレーとして開発しました。そして、「第9回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦inきたもと」で真っ赤な誘惑北本トマトカレーと題して出品し優勝を獲得、その後も各地のイベントで多数の賞を受賞するなど、高評価を得るご当地カレーとなりました。また、2015年・2016年には他の企業や観光協会とカレーパンを共同開発し、期間限定で販売されましたが、こちらも好評を博し多大な売り上げを記録しています。

そして、2016年にレトルトカレーとして「日本一の北本トマトカレー」が販売され、販売初日の売り上げは約1000個、1年後の2017年には6万食を売り上げメディアにも紹介されるなど、北本市のご当地グルメの名は全国的に知られるようになります。その後は、フレークタイプのカレールゥの販売により、気軽に家庭で北本カレーの味を再現・アレンジが可能となり、北本市の地域活性化の一助を担うご当地カレーとして北本市も普及に力を入れています。

いろんなトマト料理を味わえる街

そもそも北本トマトカレーは、埼玉県北本市の特産品であるトマトを活かした料理です。甘みのある北本トマトは品種も多様で、北本市ではカレー以外にもトマトを使用した餃子やうどん、和菓子など様々な料理に使用される食品でもあります。市内には直売所を設けた農園や、トマトを使って調理されたメニューを味わえる飲食店などもあり、新鮮なトマトの購入や北本市ならではのトマト風味の料理やスイーツを堪能することが可能です。

なお、北本トマトカレーは家庭でも作られる料理で、北本市ではレシピも公開しています。作り方は一般的なカレーにトマトをプラスするだけで、カレールーやご飯にトマトを加えて調理し、ミニトマトを豚バラスライスで巻いたものを揚げてトッピングにします。ちなみに北本市では、北本トマトカレーの三カ条として、ライスをトマトで赤くし、ルーにはトマトを使用、そしてトッピングにもトマトを使うことを掲げています。トマトと一緒に炊かれたご飯はほんのりトマト色で見た目は鮮やか、味の方はトマトの酸味がさっぱりとして、スパイスとひき肉の旨味が絶妙なバランスを醸し出す一品で、トマトが好きな方には堪らないご当地カレーとなっています。

トマトからはキャラクターも生まれている!

埼玉県北本市は、埼玉県の中央辺りのやや東側に位置する街ですが、ご当地カレーの他にも観光資源に恵まれたエリアでもあります。例えば、日本五大桜の一つとも称される「石戸蒲ザクラ」は、大正11年に国にから天然記念物の指定を受けた桜で、エドヒガンとヤマザクラの自然雑種とされる珍しい桜です。樹齢は約800年、歴史的な伝説も残されており、桶川北本ICから北西へ車で約5分の場所にある東光寺境内にあります。

そして、北本市には北本トマトのイメージキャラクターとして、とまちゃんというキャラクターが存在します。トマトをそのまま顔にした分かりやすいキャラクターですが、つぶらな瞳に笑顔のとまちゃんは県内外の様々なイベントに参加していて、埼玉県の健康大使としても活動しています。性別は女の子で好きなことは動き回ることで、語尾に「トマ」を付けるのが特徴で、北本市の観光情報サイトなどではイラストで出演し、ぬいぐるみも販売されるなど人気のあるキャラクターです。

個性的な味を生み出し、文化も大切にする埼玉県北本市

埼玉県北本市は、トマトづくしの料理や観光を楽しめる街です。トマトカレーは家庭でも作ることができますが、北本市を訪れた時は本場の北本トマトで作られた、元祖北本トマトカレーを味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 特産のトマトを使った埼玉県北本市のご当地カレーは、「真っ赤な”何”北本トマトカレー」?

A.誘惑