平成22年、パセリの生産量1位の都道府県は?

パセリは料理の添え物として使われることが多いものの、実は栄養価が高い健康食品です。栽培に手間がかかりますが、生産努力を重ねたある県が生産量全国1位になりました。パセリの栄養分・レシピや、パセリ栽培について紹介します。

パセリの味・旬などの説明と美味しく食べるためのレシピ

レタスやセロリなど高原野菜の生産で有名な長野県では、冷涼な気候と昼夜の寒暖差を生かしてパセリの栽培も行っています。パセリの生産量は千葉県を抜いて全国1位となりました。パセリは江戸時代の18世紀にオランダから日本に輸入され、明治から大正時代にかけて長野など高原の農場で栽培が始まりました。長野県の八ヶ岳山麓に広がる高原地帯ではパセリの出荷は5月から11月までと長期に渡りますが、夏季の7月から8月にかけて収穫期のピークになります。

パセリの清清しい口当たりは口直しに最適で、脂濃い肉料理の添え物に使われることが多いことで知られていますが、スムージーの材料としても注目されるようになっています。生のパセリの清涼感を生かすためにはサラダが良いでしょう。パセリにキュウリやズッキーニを合わせたサラダがおすすめです。軽く塩もみした輪切りのキュウリやズッキーニの水分を取った後、みじん切りのパセリ・モッツァレラチーズ・クルミと合わせて塩胡椒・オリーブ油・レモン汁をふりかけてかき混ぜたら出来上がりです。ズッキーニは軽く炒めてから使うと風味が増します。

また、コーンや干し海老等と合わせてパセリを揚げた天ぷらもサクサクした食感が人気です。パセリの天ぷらをカリカリの出来上がりにするためには、揚げる前に軽く塩茹でにして電子レンジで水分を飛ばすことを忘れてはいけません。パセリの天ぷらをそのまま天汁で食べるのも良いですが、細かく潰してシラスや炒り卵と混ぜ合わせふりかけにしても美味しく食べられます。白いシラスと黄色い炒り卵に緑のパセリが加わって、彩り豊かなふりかけが出来上がります。

パセリの栄養と効能

パセリには、βカロチン・ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。βカロチンは血流を良くして動脈硬化を防止する作用があるほか、体内でビタミンAに変化してビタミンCと共に免疫力を向上させます。パセリに含まれるビタミンCは、野菜の中でも特に含有量が多く、レモンの倍以上と言われています。ビタミンEは皮膚をつややかに保ち、ビタミンKは骨粗鬆症を予防します。

ビタミンB1 と葉酸は脳の血行を良くして活性化し、アルツハイマーを予防する効果が期待されています。ミネラルの中でもカルシウム・カリウム・鉄分が豊富で、カルシウムは精神の安定に有効とされており、カリウムは血圧安定化の働きがあります。鉄分は貧血防止のために欠かせません。パセリを口にした時に感じる独特の清涼感は、口臭を抑える作用があると言われています。

パセリの育て方

パセリは気温が30度に達しなくても萎れてしまうほど乾燥と熱に弱く、冷涼な気候の長野県の高原地帯が生産地に向いています。雨にも強いわけではなく、長期に渡って降雨が続くと根が腐るおそれがあります。また、パセリはうどんこ病や斑点といった病気にもかかりやすく、アブラムシなどの病害虫もつきやすいので、藁を敷き詰めて泥跳ねを防ぐ努力をしたり、葉の変色やちぢれ・開き具合に細心の注意を払ったりしなければなりません。ちぢれたり開いてしまった葉は、こまめに摘み取っていく必要があります。ただ、生育が上手くいけばパセリは1つの株から何回も葉を再生させて収穫できます。健康な株であれば、葉を収穫した後わずか2週間ほどでまた新しい葉が成長して収穫・出荷できるのです。

栄養豊富なパセリを料理に生かしてみましょう。

ビタミンやミネラルの豊富なパセリは、野菜不足に陥りがちな人におすすめの食材です。サラダなど簡単な調理にパセリを加えるだけで料理全体の味を引き締める効果もあります。時にはパセリを使った料理を食卓に加えることも検討してみてはいかがでしょうか?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成22年、パセリの生産量1位の都道府県は?

A.長野県