宮城県柴田町でつくられる「幻の味噌」の異名を持つ味噌とは?

宮城県は東北地方でも特に人口が多い地域ですが、各種の産業も盛んです。農業も県内の広い地域で行われていて、農作物だけでなく、それらを原料にした食品が地域の特産物になっている自治体もあります。その一つが柴田町の特産品である「幻の味噌」の異名を持つ味噌です。

材料にもこだわっているぜいたく味噌

宮城県の柴田町の特産品である「柴田特産ぜいたく味噌」は、地域で栽培された原料を使って作ることにこだわっている味噌です。生産量が少ないために、幻の味噌と呼ばれることもあります。味噌の原料となっている大豆やお米なども地域で生産されているものを使用して作られています。こうした材料への強いこだわりがぜいたく味噌の深い味わいを作り出す秘訣となっていて、幻の味噌と呼ぶにふさわしい洗練された味わいを生み出しています。

味噌を作るのに使用されているのは、ミヤギシロメという特別な大豆です。宮城県の名前がつけられているこの大豆は、県から奨励品種として栽培することが推奨されている品質の優れた大豆です。ミヤギシロメの大豆としての大きな特徴は、粒が大きいことです。このミヤギシロメを原材料にして作ったぜいたく味噌だからこそ、他の味噌とは一味違った濃厚な味わいが楽しめます。味噌の材料の一部になるお米もササニシキやひとめぼれなど、味に定評のある地元で作られたお米が使用されています。そのように地元のお米や大豆にこだわって作ることで、消費者が安心して食べられる味噌となっています。

作り方にもこだわったぜいたく味噌

ぜいたく味噌は材料だけでなく、作り方にもこだわっていることがその味わいを生み出す大きな秘密になっています。市販されている味噌は近代的な機械設備で製造されているものも多いですが、柴田町ではあえて機械を使用せずに昔ながらの伝統的な方法で味噌を作っています。伝統的な方法で味噌を醸造することで、手間と時間をかけたぜいたくな味わいが実現しています。すでに30年以上にわたって地元の特産品として愛され続けている伝統の味噌です。

柴田町のぜいたく味噌はさまざまな料理に使用することができます。生野菜にそのままつけて食べても美味しいですが、料理の味付けに使用することでさらにその味わいを引き立たせることが可能です。お味噌汁や魚・肉料理などにも気軽に使用することができますし、中でも地元の名物として味噌と同様に柴田町の特産品となっているのが、ぜいたく味噌を使用して作られるぜいたく味噌ラーメンです。ラーメンファンは全国にも多いですが、本格的な味噌を使ったラーメンとしてコアなラーメンファンにも注目されている人気のラーメンです。

観光スポットにも恵まれた柴田町

宮城県柴田町はぜいたく味噌だけでなく各種の観光スポットも多いことから、観光地としても魅力のある地域です。町内にあるお寺の中でも特に観光客に人気なのが大光寺です。お寺には五百羅漢という仏像があり、この仏像は昔この地方に疫病が蔓延したときに僧侶が人々の健康を祈願して作った由緒ある仏像です。そのため、健康を祈る参拝者が多く訪れています。

また、歴史や文学にも関係の深い観光名所として知られているのが船岡城址公園です。この公園に残っている樅の木は小説家の山本周五郎の代表作である「樅ノ木は残った」のモデルになったものです。江戸時代にこの地方を治めた伊達家のお家騒動をテーマにしたこの作品は、歴史小説ファンにも広く人気のある作品です。公園内の樅の木を実際に眺めることで小説のイメージをさらに膨らませることができるでしょう。地元の長い歴史を感じることができる公園です。

ぜいたく味噌を求めて柴田町へ行ってみよう

宮城県柴田町は農業と観光の両方が盛んな魅力のある町です。町の特産品となっているぜいたく味噌は、使用されている原料も地元のものにこだわって作られています。小説のモデルになった木が見られる公園もあり、歴史のロマンも楽しめる町です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 宮城県柴田町で製造されている「幻の味噌」の異名で知られる味噌は?

A.ぜいたく味噌