三重県の洋菓子「シェルレーヌ」って、どんなお菓子?

三重県で有名な洋菓子を聞くと、シェルレーヌを挙げる人は多いです。シェルレーヌはお土産としても人気が高いお菓子です。ここではそんなシェルレーヌの歴史や味、買えるところなどについて紹介します。

三重県のお土産といえば「シェルレーヌ」

シェルレーヌは三重県では有名な洋菓子です。鳥羽市にある洋菓子店「ブランカ」でひとつひとつ手作りされ販売されています。元々パンとケーキを中心に製造販売していたブランカは、売れ行きは良いものの利益が少なく経営に苦しんでいました。そこで観光客向けに名産の真珠をモチーフにしたお菓子を作ったところ大ヒットとなったわけです。G7伊勢志摩サミットの茶菓子としても採用されました。また、第22回全国菓子大博覧会名誉総裁賞を受賞しているほか、日本ギフト大賞2017の三重賞も受賞しています。

シェルレーヌは鳥羽名産の真珠を思わせる「あこや貝」の貝殻の形をしたマドレーヌで、味の決め手であるバターと、地元の農場で生産された新鮮な卵、三重県産の小麦粉である「アヤヒカリ」を使用しているほか、真珠由来の「パールシェルカルシウム」を加えて焼き上げられています。昔から変わらぬ製法で作られていることと、余計なものを加えない無添加であるところが人気の秘密と言えます。ブランカでは主力商品のひとつで、一日に1万個以上生産されています。

定番のプレーン味に加え、特産品である伊勢茶、あおさのりといったバリエーションを楽しめるのも魅力です。時期によっては黒ごまやチョコレートといった味も作られています。伊勢茶はカテキン含有量が多く、深い甘味と香りが特徴で、プレーンに練り込まれ焼き上げられています。口に含むとしっとりとした生地に、お茶の香りが広がります。あおさのりはリアス式海岸でとれるもので、ふんわり香る磯の匂いと鮮やかな緑が特徴的です。焼いても香りが飛びにくいので、洋菓子でありながら米菓のような香りと味わいが楽しめます。

また、伊勢市で栽培されている蓮台寺柿の葉を練り込んだものも開発されています。蓮台寺柿とは地元農家の女性で結成された柿の木クラブなどが生産する柿で、伊勢市指定天然記念物です。蓮台寺柿の葉にはポリフェノール成分が含まれていて、どうにか活用できないかと模索していたところでの採用となりました。すでに鳥羽のお土産として高い人気とブランド力を持っていたシェルレーヌに、蓮台寺柿の葉が持つ独特の苦味や風味、ポリフェノール成分などが加わり、他の洋菓子との差別化も図ることができました。

シェルレーヌは本店のみならず、販売しているお店が多いので、三重県民は小さいときからおやつとして慣れ親しんでいます。購入できるのは三重県内のスーパーや売店、静岡県や愛知県など東海地方の一部の店舗です。また、伊勢自動車道、伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道などのサービスエリアにも出店しているので、近くに立ち寄った際に購入することも可能です。ネット通販でも売っているので、遠方に住んでいる方はオンラインショップで購入できます。生菓子と違って型崩れがほぼなく日持ちもするので安心です。また、東京では日本橋にあるアンテナショップの「三重テラス」で購入可能です。

【ブランカ鳥羽本店】
住所 三重県鳥羽市鳥羽3-15-3
営業時間10:00~18:00
【ブランカ神戸・岡本店】
住所 兵庫県神戸市東灘区岡本1-9-29
営業時間 10:00~18:30
【三重テラス】
住所 東京都中央区日本橋室町2-4-1 「YUITO ANNEX」1F・2F
営業時間 10:00~20:00(ショップ)

「シェルレーヌ」は日持ちするのでお土産にぴったり

シェルレーヌは三重・鳥羽を代表するお菓子で、地元民のおやつとしてもお土産としても人気です。三重名産の食材を使っていて、日持ちもするのでお土産にはぴったりですね。取り寄せも可能なので気になる人は詰め合わせを通販で購入するのもおすすめです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 三重県の洋菓子「シェルレーヌ」といえば、どんな形のお菓子?

A. 貝殻