横浜市を中心として展開しているハンバーグ等をメインメニューとしているファミリーレストランをご紹介します。つなぎを使用しない純粋な牛ひき肉と塩のみを使ったハンバーグを提供した、チェーン店のさきがけとして有名になっています。
郊外型ファミリーレストランの先駆け
ハングリータイガーは、1969年にアメリカで経営学を学んだ井上元文氏によって、神奈川県横浜市保土ヶ谷区に開業したファミリーレストランとなっています。人里離れた丘陵の頂上という印象が強い土地であり、自動車での来店を前提としていることが特徴でした。こうした形式のファミリーレストランは、後に郊外型ファミリーレストランと呼ばれるようになり、全国各地に展開されます。こうした郊外型ファミリーレストランの代表的な店舗には、すかいらーくがありますが、これよりも前にオープンしていることからも、先駆けと言えるでしょう。
1980年後半のバブル景気により、江ノ島や茅ヶ崎などの神奈川県内を始め、東京にも販路を拡大し、最盛期には30もの店舗を展開していました。その後は、横浜市を中心とした県内10店舗程度に縮小されましたが、横浜市民に馴染み深いレストランチェーンとして、市民の人気を得るようになります。
つなぎを使わない牛肉と塩だけのハンバーグ
ハングリータイガーの主力商品は、つなぎを使わない牛ひき肉をメインとし、塩をまぶして炭火で焼いたオリジナルハンバーグステーキとなっています。出来上がったハンバーグを、接客担当者が半分に切り分け、ソースなどをその場で掛けるという演出を行うことが特徴です。注文客は、紙ナプキンと布ナプキンを敷きながらその演出を楽しむことができます。牛肉100%のラグビーボール型ハンバーグは、素材本来の味が引き立ち、しかも熱々のまま食べられることから、子どもからお年寄りまで、多くの来客に好まれています。
オリジナルステーキハンバーグ以外には、ダブルハンバーグ及びその盛り合わせの他、フィレやサーロインなどのステーキ系、バーガーやチキンなどがあります。これらは単品で提供される他に、パンもしくはライスにドリンクがついたRセットと、スープ及びサラダがついたSセットがあるため、ランチやディナーとしても人気の高いものとなっています。昼時間帯のランチセットも用意され、バーガーなど一部のメニューはテイクアウトも可能です。もともとは高級感あふれるメニューをメインとしていたものの、現在では手頃な価格帯のメニューが中心となっています。
店内の特徴としては、意図的に照度を下げ、適度な暗さを演出している落ち着いた雰囲気となっている他、チェーン店にある呼び出しボタンやセルフサービスなどがないことでも、他との差別化が図られています。非常に人気が高く、1時間待ちも普通にあるため、待ち時間を有意義に使ってもらおうと、一部の店舗ではオセロやトランプが楽しめる工夫がなされています。
丘陵という土地を利用した公園が多数ある
横浜市保土ヶ谷区の代表的な観光スポットとしては、近代水道の歴史を展示した横浜水道記念館があり、横浜市内を一望できます。自然の起伏が激しい丘陵という土地を利用して作られた子供自然公園や運動公園に加え、動物園や植物園も多数存在します。この他には、陣ケ下渓谷や権太坂などの地形、保土ヶ谷宿本陣跡などの歴史的な名所などが多く存在することから、観光目的での訪問には最適な場所と言えます。保土ヶ谷区のアンテナショップには、区の名産品となっているじゃがいもを原料としたほどじゃが焼酎や、ピーナッツの甘さで評判の高い保土ヶ谷せんべいが販売されています。
肉本来の味が楽しめるレストランチェーンは来店の価値あり
ハングリータイガーは、素材となる牛肉本来の味を楽しめるハンバーグチェーンレストランとして、地元民を始めとして高い人気を誇っています。自然豊かな公園や保土ヶ谷せんべいなどの名産品と同様、保土ヶ谷区おすすめの場所と言えます。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 牛肉100%のハンバーグが目玉商品である、横浜市を中心に展開するレストランチェーンは?
A.ハングリータイガー
Q. 横浜市保土ヶ谷区にある、横浜市内を一望できる観光スポットは?
A. 横浜水道記念館