地鶏ブランドの「奥久慈しゃも」はどこの都道府県の名物?

焼き鳥や唐揚げなど、鶏肉にはお酒のおつまみやおかずとしても人気の料理ってたくさんありますよね。日本には色々な地鶏がいますが、日本を代表する地鶏ブランド・奥久慈しゃもをご紹介します。

日本三大地鶏の1つとされる奥久慈しゃも

茨城県で生産飼育されている奥久慈しゃもは、日本三大地鶏の1つといわれている地鶏です。この日本三大地鶏は、他に秋田県の比内地鶏、愛知県の名古屋コーチン、鹿児島県を中心とした九州南部の薩摩地鶏がいます。日本三大地鶏なのに、4種類あるというのは不思議ですよね。一般的には、秋田県の比内地鶏、愛知県の名古屋コーチン、鹿児島県を中心とした九州南部の薩摩地鶏の3つを日本三大地鶏と呼ぶことが多いようです。しかし、どの地鶏を日本三大地鶏と呼ぶかについて、その分け方には種類があります。それは品評会で分ける方法と出荷数で分ける方法。茨城県の奥久慈しゃもは、全国特種鶏(地鶏)味の品評会で第1位に選ばれたことから、日本三大地鶏の1つに数えるという意見もあるようです。そのため、日本三大地鶏なのに4種類の地鶏がいます。

そんな日本三大地鶏ですが、そもそも地鶏とは何なのかというと、JAS(日本農林水産規格)で決められた条件をクリアしたものです。その条件は、在来種由来の血統が50%以上であることや、孵化日から80日以上飼育していることなど4つあります。

奥久慈しゃもは、丁寧に時間をかけて成長させている地鶏

茨城県の中でも、茨城県久慈郡太子町が、茨城県の誇る地鶏ブランド・奥久慈しゃもの生産飼育地としては有名です。自然豊かな奥久慈の山間地帯は寒暖の差が大きいですが、この厳しい自然環境の中で十分な運動をさせ、質と食味を考慮した飼料を与えられてのびのびと育てられることで、肉質は低脂肪で歯ごたえが抜群の奥久慈しゃもが誕生。一般的なブロイラーは成長させるのに約50日程度ですが、奥久慈しゃもの雄は約120日、メスは約150日かけて成長させていきます。全国にある他の地鶏でも、成長させるのに100日を越えるものは珍しいです。

そんな奥久慈しゃもは、江戸時代に現在のタイから輸入された軍鶏に名古屋コーチンとロードアイランドを掛け合わせて誕生した地鶏です。全国特種鶏(地鶏)味の品評会で第1位を獲得していることからもわかる通り、低脂肪なのに濃厚でコクがあって味も抜群。奥久慈しゃもの食べ方としては、締まった肉とうまみが凝縮された濃厚な出汁を生かした軍鶏鍋や軍鶏すき鍋、卵の味わいと肉のうまみが一体となって味わえる親子丼など色々あります。

茨城県久慈郡大子町にもう一つある日本三大とは?

茨城県久慈郡大子町は、福島県や栃木県と県境を接している茨城県の北西部にある町です。盆地という地形のため、茨城県の中でも寒冷地域で、冬には日中と朝、晩の寒暖差が大きくなっています。

日本三大地鶏の1つがある茨城県久慈郡大子町には、もう一つ日本三大と挙げられるものがあります。それは袋田の滝です。袋田の滝は、栃木県日光市の華厳の滝、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の那智滝と並んで、日本三大名瀑の一つに挙げられます。しかし、この日本三大名瀑も日本三大地鶏のように、華厳の滝と那智滝の他は、袋田の滝など7つの滝の中から1つが挙げられるようで、きっちりこの3つと決まっているわけではないようです。また、袋田の滝は、日本の滝百選にも選定されており、日本の滝百選の人気投票で1位を獲得したこともある人気の滝。この袋田の滝は、CHAGE&ASKAの楽曲「Sons and Daughters 〜それより僕が伝えたいのは」のミュージックビデオの撮影場所としても使われたことがあるスポットです。

茨城県の奥久慈しゃもは、日本を代表する地鶏ブランド

茨城県久慈郡大子町は、日本三大地鶏の1つに挙げられる奥久慈しゃもの生産飼育地。丁寧に日数をかけて飼育される奥久慈しゃもの肉は、地鶏ブランドの中でも絶品の1つ。是非、この奥久慈しゃもを味わいに茨城県へ旅行に行ってみてはいかが?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 地鶏ブランドの「奥久慈しゃも」はどこの都道府県のもの?

A.茨城県

Q. 日本三大名瀑の一つに数えられる、茨城県久慈郡の滝は?

A. 袋田の滝