広島県三原市発祥のスイーツパン専門店が作る、くりーむパンが全国で注目を集めています。その人気の背景には、90年以上にわたる歴史と、3代にわたる挑戦がありました。創業の想いから誕生秘話、おすすめの食べ方や購入方法まで、詳しくご紹介します。
八天堂の歴史|1933年から続く広島三原の味
株式会社八天堂の歴史は1933年(昭和8年)に始まります。初代・森光香が広島県三原市港町に小さな和菓子店「森光八天堂」を開いたのがルーツです。アメリカに端を発した大恐慌の影響で暮らしが苦しくなっていく中、「甘くておいしい和菓子で、少しでも周りの人たちを元気づけたい」という想いがお店の原点となっています。屋号は三原の地元で昔から親しまれてきたお堂の名前にあやかり、地元の方々の賛同を得て名付けられました。
その後、2代目が洋菓子を取り入れ、3代目の代でパン屋へと形を変えました。事業を続ける中で時代の変化に直面し、経営危機に陥ったことから、100種類以上あった商品をたった1種類に絞り込むという大きな決断を下します。「お客様の笑顔のため」という原点に立ち返り、試行錯誤を重ねること1年半、2008年についに冷やして食べる「くりーむパン」が完成しました。
八天堂のくりーむパンはなぜ人気なのか
くりーむパンが他のパンと大きく異なるのは「冷やして食べる」という点です。「パンは焼きたてがおいしい」という常識を、八天堂は覆しました。冷蔵庫でしっかり冷やすとクリームと生地がよく馴染み、しっとりとろける食感が引き出されます。スイーツ感覚で味わえる新しいパンのあり方がここから始まりました。
おいしさの理由は素材にもあります。中のカスタードは、色・粘度・水分量を職人が見極めながら炊き上げています。抹茶には福岡県産「八女茶」、小倉には北海道産小豆を使うなど、素材へのこだわりにも妥協がありません。焼き上げたパンに後からクリームを注入する製法が、独自のしっとり感を生み出しました。
3代目・森光社長は、くりーむパン開発を振り返り、『味が濃かったり、おいしすぎる、インパクトがありすぎたりすると飽きてしまいます』と語っています。大切にしたのは足すことよりも削ぎ落とす姿勢でした。何度食べても手が伸びる穏やかな甘さを追い求めた結果、八天堂が掲げる「2個目も食べたくなる」あっさりとした味わいに仕上がりました。
もっとおいしく!くりーむパンの食べ方と楽しみ方
くりーむパンをよりおいしく食べるには、冷蔵庫で24時間かけてじっくり解凍するのが基本です。解凍後は10分ほど常温に置くのが公式推奨の食べ方で、クリームの水分がパン生地にしっかり馴染み、しっとりとろける食感がより際立ちます。生地はとてもやわらかく繊細なため、やさしく持ち上げて、すぐにいただくのがおすすめです。
また、フレーバーの豊富さも魅力のひとつです。定番フレーバーに加えて、公式サイトでは季節ごとに異なるフレーバーも展開されており、ぶどうやキャラメルなど、さまざまな味を楽しめます。さらに、瀬戸内レモンや沖縄黒糖など地域の素材を使った、ふるさとくりーむパンも揃っています。公式サイトでは季節ごとの商品も確認でき、好みの味を選ぶ楽しさがあります。
八天堂のくりーむパンはどこで買える?
八天堂のくりーむパンは、全国の駅ナカや百貨店に構える直営店で販売しています。定番のカスタードやチョコレートに加え、季節ごとの期間限定フレーバーも展開されているため、訪れるたびに季節のフレーバーを試せます。
店舗に行けない場合は、公式オンラインショップや楽天市場の公式店からも購入可能です。商品は冷凍で届き、賞味期限は商品によって製造日から100日〜180日とさまざまです。定番フレーバーの詰め合わせから季節限定セットまで種類が豊富で、贈り物として選ぶ人も少なくありません。購入前に各商品ページで賞味期限と内容量を確認しておくと安心です。
90年以上の歴史を持つ八天堂のくりーむパンは、3代にわたる挑戦と職人のこだわりから生まれたスイーツパンです。全国の店舗や公式オンラインショップなど、さまざまな方法で購入できます。まだ食べたことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.広島県三原市に本社を置く、くりーむパンが人気の企業は?
A.八天堂









