群馬県富岡市のB級グルメである「ホルモン揚げ」は何を揚げたもの?

群馬県富岡市は、富岡製糸場が世界遺産に登録されたことで有名になった街です。その地に、地元の人たちからこよなく愛されているB級グルメ・ホルモン揚げがあります。ここでは、何とも美味しそうな名前が付いているホルモン揚げの魅力をご紹介します。

世界遺産がある風光明媚な街・群馬県富岡市

群馬県富岡市は、県南西部にある人口約4万8000人の街です。高崎市や安中市と隣接し、県都前橋市からは約30キロメートル・東京から100キロメートルの場所にあります。関越自動車道や上信越自動車道を利用して、東京まで約1時間でアクセスできます。街の中央には、鏑川とその支流の高田川が流れ、南には標高1370メートルの稲含山・西には標高1104メートルの妙義山がそびえます。清流と緑濃い里山の風景が、どこか遠い懐かしさを感じさせてくれます。

富岡市が有名になったのは、この地にある富岡製糸場が2014年6月に世界遺産に登録されてからです。日本の近代化のために、明治時代に政府によって建設されました。建物や機械などがほぼ当時の状態のまま保存されており、全国からたくさんの観光客が足を運び賑わいを見せています。

幻のB級グルメ・ホルモン揚げの正体と由来

歴史と文化が漂う群馬県富岡市ですが、富岡製糸場の他に秘密のケンミンSHOWでB級グルメが紹介されたことで話題を呼んでいます。その名もホルモン揚げ。串に刺さって揚げられた外観からは、おそらくホルモンだろうと予想できる様子なのですが、実はその正体はホルモンとはまったく関係ないちくわなのです。群馬県でホルモン揚げは、ホテルのバイキングや居酒屋のメニューにほとんど登場する地元の人たちに昔から親しまれている食べ物です。そもそもホルモン揚げは、南蛇井にあるおきなわ屋(駄菓子屋)が発祥と言われています。その後、市内の縁日で定番になり、美味しさと手軽さで徐々に群馬県全体に広がっていきます。

このホルモン揚げは、衣を外すと中からちくわが出てきます。駄菓子屋が、最初輪切りにしたちくわを串刺して揚げたものを売っていたのが、少しずつ変化して縦二つに切って揚げるようになったそうです。その形が豚のホルモンに似ていたことが名前の由来になったとのこと。ホルモン揚げのレシピは、まずちくわを縦二つに切ります。次に、水で溶いた小麦粉をくぐらせ、パン粉をまぶして揚げます。その後、ウスターソースかオイスターソースに漬けていただきます。価格もリーズナブルで、揚げ物なのに脂っこくないとの評判から、子どもからお年寄りまで年代を問わず愛されている群馬県富岡市のソウルフードです。

ホルモン揚げはどこで食べられる?

ホルモン揚げは、群馬県富岡市の様々な場所で食べられます。ホルモン揚げ発祥の地と言われる南蛇井のおきなわ屋は、南蛇井駅という一風変わった名前が付いている駅のすぐ近くにあります。駄菓子やお総菜・日用雑貨などさまざまなものが売られているお店で、テレビ取材もされた店内は実にさまざまな商品が並び、見て回るだけでも楽しめます。岡重肉店は、富岡製糸場から歩いて数分のところにあります。ホルモン揚げの他にも揚げたてのコロッケやカレーパンが人気で、価格が良心的なのでお小遣いを握りしめた子どもたちがたくさん集まります。観光客も多く訪れ、ソースがたっぷり浸みたホルモン揚げを口にしながら、富岡の町の散策を楽しんでいます。

その他に、富岡市の地元密着型スーパー丸幸でも、ホルモン揚げを購入できます。お総菜コーナーに行くとホルモン揚げののぼりがあるので、すぐに分かります。スタッフに注文すると、その場でホルモン揚げを作ってくれるので、できたてアツアツをいただけます。

美味しく手軽なのが人気の一番の理由

富岡のソウルフード・ホルモン揚げは、テレビで放送後全国からたくさんの人が訪れ、群馬県富岡市の新たな魅力商品になっています。一度食べるとやみつきになる味ももちろんですが、低価格で手軽に楽しめることがB級グルメで人気を博す理由になっています。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 群馬県富岡市のB級グルメである「ホルモン揚げ」は何を揚げたもの?

A.ちくわ

Q. 群馬県富岡市の「富岡製糸場」が世界遺産登録されたのはいつ?

A.平成26年