福島県民なら誰もが知っている、もはやソウルドリンクともいえるカフェオレをご紹介します。その人気が全国的に広がっているカフェオレとは一体どんな飲み物なのでしょうか。
生乳率50%以上!ミルクの濃厚な味わいにほんのり香るコーヒーがたまらない
酪王カフェオレは、福島県酪連を前身とする酪王乳業が1976年に発売した商品です。すでに40年以上の歴史を持つロングセラーで、主に福島県内を中心に販売されてきました。その後JR東日本の駅ナカコンビニや都内の福島県アンテナショップなど販路を拡大し、SNSの影響もあって大きな人気を獲得しています。
酪王カフェオレの最大の特徴は、その濃厚なミルク感にあります。カフェオレやミルクコーヒーなど類似の商品は多々ありますが、酪王カフェオレは生乳の使用量が飛びぬけて多いのです。パッケージには「生乳50%以上」とありますが、実際には70%以上含まれているとのこと。コーヒーとミルクを1対1で合わせる、という本来のカフェオレのレシピからは外れていますが、ミルクをたっぷりと使っているためまろやかで、小さい子どもからお年寄りまでおいしく飲めるというのが人気の理由になっています。
グラスに注いでみると一般的なカフェオレよりも色が白っぽく、ミルクの量が多いことがわかります。甘いミルクの香りにほんのりとしたコーヒーの香りが絶妙にマッチし、濃厚でありながら後口は思いのほかスッキリしているのも特徴です。一度飲んだら忘れられない味になるのもうなずけるところでしょう。
大人向けの「ハイカフェオレ」や地域限定メロンパンなど派生商品も多数展開
酪王カフェオレには、200ml・300ml・500ml・1000mlの4種類があります。また姉妹商品として、生乳率を40%に抑えコーヒーのほろ苦さを生かしたちょっぴり大人の「酪王ハイカフェオレ」、甘酸っぱいとちおとめとコクのある生乳を合わせた「酪王いちごオレ」といった人気商品もあります。
さらに酪王カフェオレのテイストを生かした派生商品も多いです。福島県内のサービスエリアなどで食べられる「酪王カフェオレソフト」はその希少性も相まって伝説的な人気に。家でも気軽に味わいたいという要望に応えて「酪王カフェオレアイス」というカップアイスも作られました。濃厚でクリーミーな味わいとコーヒーの香りの絶妙なマッチング、という酪王カフェオレの味がそのままぎゅっと詰められたような逸品です。
福島県内のテレビ局と青森のパンメーカーとのコラボで作られた「酪王カフェオレホイップメロンパン」は、東北6県限定販売ながら抜群の売れ行きを誇る人気商品です。他にもキャラメルやサブレといったお菓子も作られていますが、これらはカフェオレやアイスに比べ持ち歩きがしやすく、日持ちもするのでお土産として配るにはまさにうってつけの商品といえるでしょう。話題性も相まって盛り上がること請け合いです。
震災の風評被害に負けるな!ファンの熱い声援が酪王カフェオレを救った
発売以来福島県民のソウルドリンクとして親しまれ、後に旅行者などの口コミで全国区の人気となった酪王カフェオレですが、2011年の東日本大震災の折にはネットで心ない書き込みをされるなど風評被害を受けることもありました。それに対抗して福島県外のファンが立ち上がり、ネット上でファンクラブのような団体が発足。ポジティブな書き込みや情報交換を積極的に行い、売り上げ回復に一役買ったのです。
その後、それに応える形で2013年より東京・秋葉原で「ファンの集い」が行われるようになりました。一つのローカルフードが生んだコミュニティ、ムーブメントとしては異例の盛り上がりであり、まさに酪王カフェオレの魅力を証明するものといえるでしょう。
酪王カフェオレアイスはネット通販で購入可能 限定商品に会うなら福島県へ!
酪王カフェオレとアイスはネット通販でも販売されており、全国どこでも入手できます。ですがソフトクリームなど県内の限られた場所でしかお目にかかれないものもあります。ファンなら一度は本場・福島を訪ねてみるのも良いのではないでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 福島県のソウルドリンクと呼ばれる、カフェオレの名前は?
A. 酪王カフェオレ