「博多ラーメン」などの細麺のラーメンで見られる、麺の追加注文を意味する言葉は?

「博多ラーメン」などの細麺のラーメン店で取り入れられている、麺のみのおかわりを意味する言葉は何というかご存じですか?

「博多ラーメン」のおかわりは「替え玉」で!

こってり豚骨スープを細麺に絡ませ、ずずっと勢いよくすすりたい「博多ラーメン」。そんな「博多ラーメン」などの細麺のラーメン店で、おかわりの仕方が一風変わっていることをご存じですか?
それは、麺をひとしきり食べた後のスープを残した器に、追加で麺のみをおかわりする「替え玉(かえだま)」という方法です。博多ラーメン界隈で取り入れられているシステムですが、最近では全国各地にこの「替え玉」システムが導入されているお店があるようです。
細麺のラーメンは汁を吸って伸びやすいとこから、この「替え玉」は、大盛で頼むよりも麺を新鮮にたくさんいただくには効率が良い食べ方です。替え玉は何度でもできますが、スープはその都度薄くなっていきますので、スープダレなどがあれば利用するのもツウの食べ方です。

増えてきた「替え玉」システム、発祥は?!

上項で述べた通り「博多ラーメン」において、大盛で頼むのはナンセンスです。食べている間に伸びやすい細麺は、この「替え玉」で何玉でもおかわりをすることで満足いくまで食しましょう。
店によって「替え玉ひと玉まで無料」を行っていたり、「替え玉」だけだとラーメン一杯よりは安くおかわりができる料金だったりで「替え玉」を頼む方がリーズナブルでもあります。
さらに、テーブルの上に「タレ」と言われる追加スープが置いてあったり、紅ショウガやからし高菜などで都度、味変もできてしまうので、お得感もたまりません。
さて、そもそもこの「替え玉」は、福岡市中央区長浜にある「元祖長浜屋」が発祥と言われています。細麺は早く茹で上がる一方で大盛りにすると麺が伸びやすいと言う欠点があり、最後まで美味しく食べてほしいという思いから、一杯の麺の量は少量で「替え玉」で量を食べてもらおうと考案されたそうです。
その長浜ラーメンのやり方が博多ラーメンと言われる地域全体に広まっていき、最近では全国進出した博多ラーメン店でもシステムが導入され、各地に広がっていったのだとか。
ですが博多ラーメンだからといって、当たり前に「替え玉」のシステムが導入されているわけではありません。「替え玉」は一部の店舗で導入されているサービスなので、「替え玉」がしたかったら、入店前にメニューなどでチェックしておく必要があります。
ちなみにこの「替え玉」を頼むと茹でた麺を器に入れて出してくれる店や、湯切りのざるから直接こちらの器に移してくれる店、店員が器を一度引き取って入れてくれる店などがあり、方法はさまざまです。

博多ラーメンといえば、気になる麺の茹で方?!

そんな「替え玉」も茹で方を選べるところが多いです。そもそも細麺の博多ラーメンは、注文の際に麺の硬さを選べるところが多く、「バリカタ」「カタ」「普通」「やわ」「バリやわ」などで注文できます。「バリカタ」の方がより硬く、「バリやわ」の方がより柔らかくという風に麺の硬さが指定できます。麺が伸びやすい細麺は、「普通」よりも硬めを選ぶ人が多いようです。
実はこのバリカタなどは80年代ごろに出てきた新しい呼び方なのだそうで、昔からの博多っ子は「ナマ」「カタ」「やわ」と呼んでいて、いわば「バリカタ」くらいが「ナマ」にあたるそうです。
せっかちな地元の住民の気質と、長浜は港町であったことから市場で働く人たちがサッと食べられるように出されていたのが長浜ラーメンの始まりともいわれていて、早く硬めに茹でてサッと食べる、というのが、気性にも生活スタイルにも合い、根付いたのだと思われます。
福岡ではラーメン店以外でも「替え玉」があります。うどん店チェーンの「牧のうどん」が良い例で、うどん店でも「替え玉」が導入されています。また、福岡市内にあるちゃんぽん店でもラーメンの麺を使用しての「替え玉」を行っている店舗もあるそうです。
JR博多駅や小倉駅では立ち食い「ラーメン」の店もあるという「博多ラーメン」界隈。現地では、替え玉を上手に使って美味しく楽しみながらお腹を満たしたいですね。

ザ・ご当地検定の問題

Q.「博多ラーメン」などの細麺のラーメンで見られる、麺の追加注文を意味する言葉は?

A.替え玉