ご当地グルメの中でも種類が多い麺料理ですが、千葉県袖ケ浦市のご当地ラーメンはあまり見たことがないスープの色をしています。ここでは、個性豊かな千葉県袖ケ浦市のラーメンの特徴や魅力を紹介します。
なぜ千葉県袖ケ浦市で生まれたの?
千葉県袖ケ浦市は、アクアライン海ほたるパーキングエリアから近い場所に位置しています。海側には工業地域があり、内陸部は温暖な気候を利用した農業と畜産業が盛んな地域です。特に酪農に関しては千葉県でトップクラスに入り、袖ケ浦産の牛乳を使用したソフトクリームや牛乳羊羹などの乳製品が多く流通しています。東京湾アクアマラソンでは袖ケ浦市のコース上に牛舎があることで有名です。ホワイトガウラーメンは袖ケ浦市で2011年に生まれたご当地ラーメンで、誕生以降は県内外から多くの人に親しまれています。
東京ドイツ村にて開催された袖ケ浦ご当地グルメ王座決定戦の「袖-1グランプリ」で2011年に優勝したホワイトガウラーメンは、袖ケ浦市内にある中華料理店が発祥です。袖-1グランプリでは市内の特産品を使用するのがテーマでした。店長の親戚が酪農家であったため、袖ケ浦産の牛乳を使用したご当地ラーメンを作る発想に至ったのです。ホワイトガウラーメンの名称は袖ケ浦市のゆるキャラであるガウラから取られたと多くの人に勘違いされていますが、ラーメンと袖ケ浦市のガウラをかけて作られました。とはいえ、命名の後はガウラの名を冠しているご当地ラーメンとしてPRされています。
あっさりめでミルキーなスープが大きな魅力
牛乳を使ったスープの色は乳白色で、さらさらした口当たりがホワイトガウラーメンの大きな特徴です。白いスープの色で多くの人がイメージするのは長崎ちゃんぽんと言えますが、全く味わいが異なります。牛乳を使っているため、ミルキーな味がしますがシチューの様な重さはなく口当たりが軽いです。一見して濃厚なラーメンをイメージしがちですが、口に入れた途端にあっさり系のラーメンと感じられるでしょう。牛乳を使っているのにしつこくないのは、スープに生姜とクリームチーズを使用しているからといわれています。
生姜で牛乳の強いにおいやクセを抑え、クリームチーズでまろやかなコクのある深い味わいを表現しているのが魅力です。生姜と聞くと刺激が強いイメージがありますが、優しい口当たりのスープに仕上がっているので、子供からお年寄りまで万人受けするご当地ラーメンとして人気が高いです。ホワイトガウラーメン発祥の店では中太のちぢれ麺を使用し、大きめサイズのチャーシューのほか、キャベツと小口ネギが具のシンプルなスタイルで提供されています。また、ホワイトガウラーメンのアレンジメニューも多くの人に人気です。よりミルキーな味わいが好みならチーズをトッピングしたメニューや、白いスープに赤が鮮やかなピリ辛のキムチガウラなどがあります。
ピリ辛のメニューはモヤシやニラがトッピングされ、元祖ホワイトガウラーメンやチーズとは全く味わいが異なるのが特徴です。サマーシーズンのみ提供されているアサリガウラーメンはスープパスタのような感覚で楽しめる特別メニューで、クラムチャウダーに似た見た目が女性客に高い人気があります。ホワイトガウラーメンは誕生させた中華料理店のみではなく袖ケ浦市内の数店舗で提供されているご当地ラーメンです。元祖ホワイトガウラーメンを生んだ店主によって2011年以降に講習会が開かれるなどをして、店舗ごとに味わいや特徴が異なるホワイトガウラーメンが食べられるようになりました。
酪農が盛んな土地で作られるご当地ラーメン
ホワイトガウラーメンは酪農で有名な千葉県袖ケ浦市の魅力が詰まっています。牛乳を使った白いスープとコクがありながらあっさりした味わいが年齢層に関係なく人気があり、県外からも足を運ぶお客さんがいるほど知名度が高いです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. スープの色から名が付いた、千葉県袖ケ浦市のご当地ラーメンは?
A. ホワイトガウラーメン