にんにくの名産地青森県!国内の何割を生産している?

数ある青森県の特産品の中でも特筆すべき品の1つがにんにくです。生産量はダントツで全国1位。その品質の高さは一目瞭然です。青森県の素晴らしいにんにくの秘密を覗いてみましょう。

青森の風土が生むおいしいにんにく

和洋中問わず料理に不可欠なにんにくの歴史は大変古く、約6千年前には存在していたという記録があります。古代エジプトのピラミッドを過酷な条件の下で造った人々にもにんにくが与えられていたといいます。日本人のにんにくの消費を支えているのが生産量1位の青森県です。にんにくの栽培は一般的に秋に植え付けて越冬させます。この間に根を張り、栄養分と糖度をしっかりと蓄えるのです。青森県の中でも特に生産量の多い十和田市はゆるキャラの1人に「にんにくん」を、そして田子町では「たっこ王子」を起用しています。

そんな2つの町に共通しているのは根菜類に適した火山灰の混じった土壌と大きな寒暖差です。気候と土壌の条件に、各地元で研究が進められた栽培技術が加わることでブランドにんにくが生まれているのです。十和田市には福地ホワイト六片という高級品種があります。1つ1つの粒が大きく白くて豊かなうま味や香ばしさが特徴です。基本6片からできています。もともと水田だったところがにんにく畑になっている場所が多く、鉄分を豊富に含んでいます。このような土壌でにんにくは大粒で高い品質に育つのです。また十和田市では圃場ごとに土壌診断をし、ミネラルバランスの良い土壌に保っています。

田子町では昭和37年からにんにく栽培に取り組み始めました。豊かな山林と湧き水に恵まれているとはいえ野菜作りには向かない土壌な為、田子町はそれまで出稼ぎで生活を支える家庭が少なくありませんでした。そんな生活から脱却を図ろうと町の青年たちがにんにくに着目したのです。こうして試行錯誤を重ねた結果、福地ホワイト六片種の「たっこにんにく」を生産、日本一のにんにくの里の名を手に入れるに至りました。

ところで純黒にんにくはご存知でしょうか。これは独自の遠赤効果で熟成させたにんにくのことです。胃に優しく、臭いも気にならず、健康に良いよされる栄養素がたっぷりと含まれた純黒にんにくは、皮をむいてそのまま食べられます。国際的にもその品質の高さが知られている1品です。

野菜炒めやラーメン、その他には?

にんにくを使った簡単なスペイン料理、魚介類のアヒージョはお勧めの1品です。作り方は簡単。基本は大振りに切ったにんにくをたっぷりのオリーブオイルに入れて熱し、これに一口大に切った魚介類の具材を入れてさっと火を通したら塩と胡椒で味を調えて出来上がりです。タコとイカのアヒージョ、本マグロのアヒージョなどをトーストしたパンと一緒にオリーブオイルをたっぷり浸しながら食べればヨーロッパの雰囲気を楽しめます。コツはオリーブオイルの量をたっぷりにすることです。おつまみにもぴったりです。余ったら翌日は醤油などを加えてパスタソースに出来ますから無駄にすることはありません。

アンテナショップで

青森県のアンテナショップでにんにくが手に入ります。ショップは東京の飯田橋や新富町駅、大阪の堂島、そして青森県内の弘前にもあります。アンテナショップに行けばにんにく以外の青森の特産品の数々が見つかります。2019年は太宰治生誕110周年記念として太宰治パンや人間失格カステラサンドといったユニークな商品があったり、津軽、南部、そして下北とそれぞれの地方の郷土料理に触れることができます。干し餅やかっけ、あかはたもちが食べられるお店も都内に複数、そして関西でも見つかります。

にんにくはビタミンB1が豊富で疲労回復や体力増強に効果がある他、交感神経を刺激することで末梢の血管を拡張させる働きがあることが確認されています。手足の冷えが気になる方、寒い冬に様々な形で日常の食事ににんにくを取り入れてみてはいかがでしょうか。

生産量1位青森県のにんにくを毎日の食卓に

にんにくほど多くの料理に使える食材は多くないでしょう。青森県は生産量1位、国内のニンニクの約8割を生産しています。これからも健康に良く風味抜群のにんにくを全国の食卓に届けてくれることでしょう。いろいろな食材と合わせながら新しいレシピを開発してみてはいかがでしょうか?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 青森県は、国内のにんにくの約何%を生産している?

A.80%