フルーティな甘さが人気の「ふかうら雪人参」は、何県の名産品?

「ふかうら雪人参」というフルーティな甘さが人気の人参があります。ある県の西部にある深浦町という町の特産品です。今回はこの「ふかうら雪人参」について紹介します。

深浦町の名産品である「ふかうら雪人参」

青森県の西部に位置している深浦町は農業と観光が地元の主要な産業となっている自治体です。町の西側は日本海に面しているために冬場などは雪も多く寒さも厳しいのですが、そんな深浦町の名産品となっているのが「ふかうら雪人参」です。冬は雪が降り積もる大地で育ったふかうら雪人参は他の地方でとれた人参とは一味違った味わいを持っているのが特徴です。

この人参を栽培しているのは地元の農業法人である舮作興農組合です。人参の収穫が行われる季節にもまだ土の上に雪が積もったままで、雪の下から丈夫に育った人参を収穫するために、ふかうら雪人参という名前がつけられました。もともとこの地域で栽培されていた人参には特定の名称はなかったのですが、栽培された人参のおいしさに目をつけた地元の人が、人参を深浦町の特産品とするために、2008年に「ふかうら雪人参」という名前を商標登録しました。

野菜とは思えない甘さを持っているふかうら雪人参

深浦町の名産品であるふかうら雪人参の味わいの最大の特徴は、野菜とは思えないフルーティな甘さを持っていることです。甘さの強いふかうら雪人参はさまざまな料理に利用することができ、料理の味わいを引き立てます。特にふかうら雪人参のフルーティな甘さがはっきりとわかるのが、すりおろして人参ジュースとして飲む方法です。果物のジュースを飲んでいるような甘さがあり、人参の持っている独自の甘さを再認識することができます。

ふかうら雪人参が果物のような甘さを持っているのは、人参が育てられている環境にも大きく影響されています。特に重要なのが深浦町の気候です。本州の最北端にある深浦町は冬場は多くの雪が積もり気温も下がりますが、この厳しい環境が人参の甘さを作り出しています。土の中で育っている人参は冬の寒さに負けないようにするために、地中で糖分をしっかりと蓄えます。これがふかうら雪人参の甘さの秘密になっています。また適量の雪が土の表面に降り積もっていることで、外気の冷たさから人参を守る効果もあり、土の中の温度も一定になるため、そうした環境も人参の生育に良い影響を及ぼしています。

ふかうら雪人参が甘いのは育てられている土壌とも大きく関係しています。深浦町は日本海に面している自治体ですが、この海に面しているという条件も人参の栽培に適しています。日本海から吹いてくる潮風に含まれているミネラルが、土の中にも浸透しているために、人参を健康に育てることができます。また人参をさらに丈夫に育てるために、深浦町の農業組合では緑肥という方法を用いて土壌に肥料を与えています。これは農作物を土の肥料とする方法で、深浦町ではえん麦を栽培して土を豊かにしています。

福浦町の観光スポット、白神山地

ふかうら雪人参が特産品となっている深浦町は観光地としても有名な町です。深浦町は自然が豊かな自然が残されている地域でもありますが、地元を訪れる多くの観光客に人気があるのが白神山地です。白神山地は世界遺産にも登録されている場所で、文化遺産として登録されている富士山などとは異なり、自然遺産として登録されているのが大きな特徴です。世界的に見ても貴重な自然環境がそのまま残されていることから、世界自然遺産として認定されました。白神山地の西側には十二湖と呼ばれる大小多くの湖がありますが、これらの湖も地元の観光名所になっています。

ふかうら雪にんじんで有名な深浦町は観光名所もたくさん

ふかうら雪人参をはじめとして農業もさかんな深浦町ですが、観光もさかんな地域です。特に白神山地は世界遺産にも登録されていることから、毎年多くの観光客が訪れています。日本海側の海岸で見る夕日も観光客に人気のスポットです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. フルーティな甘さが人気の「ふかうら雪人参」は、どこの都道府県の名産品?

A.青森県