海が近くにある鴨川市は、海鮮を使った料理が有名です。その中でも、それぞれの家庭や店独自の素材を入れる丼料理は、千葉県鴨川市のご当地丼になっています。いったいどんなご当地丼なのでしょうか。
鴨川市のブランド米「長狭米」を 使用
おらが丼とは、千葉県鴨川市のご当地丼です。「おらが」は「我が家の」「うちの」という意味があり、それぞれの家庭や店で出している丼を表します。鴨川市は海に接しているため、漁業が盛んです。よって、魚や貝などの海鮮を使った丼が多いでしょう。おらが丼を提供している店は独自で内容を決めていて、鴨川市内での食べ歩きや食べ比べも楽しめます。おらが丼は、2005年に鴨川市商工会の食文化研究会の声かけで始まりました。おらが丼協会を発足し、30店舗以上が参加しています。協会が決めたルールに沿っていれば店に旗を出すことができ、パンフレットにも掲載されます。積極的におらが丼をアピールする取り組みもあり、バスツアーでのランチにも採用されていることが特徴です。
おらが丼のルールとして、鴨川市のブランド米「長狭米」を使うことが条件です。また、地元で獲れた海や山の幸を新鮮な状態で提供します。さらに、「季節感は失わない」や「健康を意識して商品作りをする」「下手な小細工はしない」なども条件です。これらの条件に従えば、どのような内容でもいいとされています。形式もさまざまで、和風の海鮮丼だけではありません。中華や洋風の丼を提供している店もあり、それぞれのオリジナル丼になっています。
おらが丼の多くは、魚介類を使った海鮮丼になります。例えば、伊勢海老や鯛・あわびなどが乗っていて、卵焼きやきゅうりを添えた形態が多いです。また、上総和牛や豚肉・鶏肉・鹿肉など地元の肉を使ったステーキ丼を提供している店もあります。さらに、鴨川市はサザエの漁獲量が多いです。よって、サザエを甘辛く味付けしたおらが丼なども提供されています。房総半島の郷土料理でもある「なめろう」を使ったおらが丼も有名です。なめろうとは、その日に獲った魚を細かくたたき味噌味で仕立てる料理で、地元で獲れた新鮮なアジやイワシを使っています。
鴨川市の花や観光名所も楽しもう!
鴨川市の観光をする時は、おらが丼と共に気候や花・マリンスポーツなどを楽しむといいでしょう。鴨川市は黒潮の影響を受け、冬は約6℃、夏は約26℃前後の気温になります。年間の気温差が少なく、亜熱帯気候の特性を持っていることが特徴です。リゾート地として活用する人もいて、別荘地も多く存在します。また、鴨川市は定年後の移住地として人気です。東京から2時間~3時間以内で行けるため、日帰り旅行にも向いています。鴨川市は温暖な気候を活かし、花の栽培をしていることも特徴です。鴨川市の花である「菜の花」は2月頃から咲き始め、名産の一つに食用菜の花があります。菜の花だけでなくポピーやストックなどを栽培する農家も多いです。
鴨川市は「鴨川地区」「江見地区」「天津小湊地区」「長狭地区」の4つに分けられ、地域の特徴を活かした産業をしています。鴨川地区は市街地として、観光名所である「鴨川シーワールド」があり、総合病院や大きなショッピングセンター・マリンスポーツのできる施設が多いです。旅館は鴨川地区に集中していて、鴨川観光の中心地になるでしょう。江見地区では花の栽培をしていて、道の駅「鴨川オーシャンパーク」が有名です。天津小湊地区は漁業、長狭地区は米の栽培を主にしています。
千葉県鴨川市のご当地丼「おらが丼」は、食べ比べで楽しもう!
「我が家の丼」を表すおらが丼は、それぞれの店独自のメニューで提供しています。海鮮丼の店もあれば、中華や洋風もあり、食べ歩きや食べ比べできることが特徴です。鴨川市は都心からも近く、日帰り旅行でも楽しめるでしょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 地元の海の幸をふんだんに使った、千葉県鴨川市のご当地丼は?
A.おらが丼
Q. 千葉県鴨川市のご当地丼「おらが丼」。「おらが」はどんな意味?
A. うちの
Q. 千葉県鴨川市の市の花は?
A. 菜の花