栃木県宇都宮市の飲食店の中でも、名店として人気があるのが「正嗣」と「みんみん」です。共にテレビ番組の特集で頻繁に取り上げられた経験があるため、常に行列を作っています。
宇都宮市の餃子の歴史
栃木県宇都宮市と言えば餃子、という人が多いです。静岡県浜松市と餃子日本一の座をかけて争っています。宇都宮駅前に餃子像があることからも、街全体で餃子の消費を応援していることが窺えます。なぜこれほどまでに餃子の街になったのかというと、第一の理由は、第二次世界大戦に端を発します。日本軍は中国の満州に侵攻していました。この満州に駐屯し管理していたのが陸軍第14師団です。この師団は宇都宮を師管区とする部隊で、満州の餃子を食べた部隊がその味に感動し戦後になり宇都宮に帰還した際にレシピを持ち込み、餃子のお店を開店させたのが始まりとされています。
第二の理由として、宇都宮市はその気候の影響から白菜やニラ、豚肉などが手に入りやすく餃子を作るのにもってこいの風土だったためとも言われています。本格的に宇都宮市で餃子を全面に押し出した町おこしを行うようになったのは1990年代に入ってからで、上述の餃子像が駅前につくられてから全国的に注目されるようになったのです。
人気の名店
宇都宮市の、特に宇都宮駅前には多くの餃子店が立ち並んでいます。中でも人気なのが、正嗣とみんみんです。まず、正嗣は1965年創業の老舗で、餃子の専門店であることからまさしく餃子しか取り扱っていません。ライスもビールなどのお酒も一切置いていないのです。日中に売り切れてしまうこともありますので、夜にお酒の締めで、という軽い気持ちで行くと終了している場合もあります。栃木県内に4店舗を構えていますが、休日はもちろん、平日のお昼時でも大行列を作っています。
次に、みんみんですがここも常に行列を作っています。創業は1958年で、北京に住んでいた創業者が餃子の製法を習得し宇都宮に店舗を構えたことから始まりました。ここでは、正嗣と違いライスやビールなどのお酒、ソフトドリンクも用意されていますので家族連れでも楽しめるようになっています。栃木県内になんと30店舗も構える超人気店であり、本店は正嗣同様に休日はもちろん、平日にも大混雑しています。宇都宮餃子と一口に言っても、店舗それぞれの歴史や味がありますので餃子の食べ歩きをして比べてみるのも楽しいです。
栃木県の観光スポット
栃木県で餃子やいちごなどのグルメを楽しむのも良いですが、多くの観光スポットにも恵まれているため舌で楽しむだけでなく、目や耳で楽しむのも良いです。観光スポットとしてまず、あしかがフラワーパークがあります。ここは、アメリカのテレビ局が「2014年・世界の夢の旅行先9選」に選出したことでさらに有名になりました。ここで注目すべきところが、何と言っても紫やピンクに彩られた藤の花です。この景色を見に、また写真を撮りに遠方から足を運ぶ人も多いです。
次に、日光江戸村が挙げられます。ここは、江戸時代の街並みや生活、文化を体験できるテーマパークで忍者になれたり町娘などにもなれるため人気のスポットです。忍者としての職業体験もでき子どもはもちろん、大人も存分に楽しむことができます。江戸時代に興味がある人なら、行って損はないと思えるほど濃厚な時間が過ごせます。さらに、東武ワールドスクエアが挙げられます。世界各国の名所や遺産を小さくして展示してあるため、まるで外国に行ったような気分になれます。ここも、家族で楽しめるスポットです。
餃子の街栃木県宇都宮市の名店、正嗣とみんみん
このように、栃木県宇都宮市は第二次世界大戦をきっかけに餃子の製法が持ち込まれ、町おこしの成果もあって餃子の街となりました。そのため、餃子のお店は本当に多くありますがその中でも歴史のある正嗣とみんみんは一度は行ってみたいお店の一つです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 宇都宮市の『正嗣』『みんみん』といえば、どんな料理の名店?
A.餃子
Q. アメリカのテレビ局が「2014年・世界の夢の旅行先9選」に選出した、栃木県の観光スポットは?
A. あしかがフラワーパーク