テニスの錦織圭選手が「食べたい」と言ったことでも話題となった、別名を「アカムツ」という島根名物の魚は?

2014年全米オープンテニスで準優勝という快挙を成し遂げた錦織圭選手。当時、会見にて帰国したら「〇〇〇〇が食べたい」と発言し話題に。売り切れ続出となった島根名物の高級魚「アカムツ」の別名〇〇〇〇とは何でしょうか?

島根名物の「ノドグロ」は「アカムツ」のこと?!

古くから山陰の港で水揚げされてきた高級魚アカムツ。体長20~30センチ程度で、赤い背中に銀色のお腹、そして大きな目玉が特徴的です。
水揚げ量は島根と山口の2県で全国の約80%を占めています。白身はあっさりとしているように見えて脂の乗りが良く、品のある美味しさから「海のルビー」「赤いダイヤ」「白身のトロ」「白身の王様」など称える代名詞が数多い高級魚ですが、喉が黒いことからノドグロと昔から地元では呼ばれていました。
その呼び名が全国区になったのは、2014年。全米オープンテニスで日本人初の準優勝という快挙を成し遂げた錦織圭選手が、帰国したら「ノドグロが食べたい」と発言。錦織フィーバーとともにノドグロも一気にスターダムに上がりました。
当時はなんと売場からノドグロが消えるほどに売れたのだとか。実はノドグロは美味しさの反面、あまり人気のない魚だったそうです。しかし、この出来事をきっかけに近年ではマダイやヒラメ、トラフグにも負けないほどの高級魚となりました。地元でのみの呼び名だったノドグロという名も今では一般化し、知名度も流通も全国規模へと広がっています。
錦織選手の一言で、聞き馴染みのなかった「ノドグロ」の抜群の美味しさに日本中が気づき、今では高級魚として有名になるというなんともシンデレラのような「ノドグロ」ストーリーですが、美味しさも抜群なことに加えて、敢えてアカムツと呼ばずにノドグロと呼ぶ「ツウ」な地元呼びも、このノドグロブームを後押ししたことでしょう。

松江出身の錦織選手と「ノドグロ」!!

そんなノドグロの立役者というべき存在のテニスプレーヤー錦織圭選手は、島根県松江市出身です。
2014年全米オープン男子シングルスの準優勝者で、日本だけではなくアジア男子史上初のグランドスラム大会シングルスファイナリストです。その後も数々の優秀な成績を修めてきたトッププレーヤーですが、遡ると5歳頃からテニスを始めたそうで島根県雲南市の公園のテニスコートに通っていたのだそう。ジュニアテニスでは小学校6年生で全国優勝を果たしていて、幼い頃からテニスに打ち込んできた努力家です。
帰国後、地元の名物ノドグロが食べたいとの発言は、きっとお祝いの席や試合に勝った時など小さな頃から喜ばしいシーンで食べていたご馳走で、その美味しさを好んでいたからの言葉だったと推測できます。錦織少年の好物だったノドグロは、錦織選手とともに有名になりました。

島根名物「ノドグロ」は煮ても焼いても刺身でも!!

ノドグロは煮て良し、焼いて良しの万能魚です。干物にしても美味しくこちらはお土産で人気です。しかしなんといっても刺身も抜群の旨さで、一度食べると忘れられないほどの上品な味わいが人気です。年間を通して美味しいノドグロですが、旬となるのは9~12月で、秋は特に脂が乗っていて味わい深さが抜群です。さまざまな食べ方が出来ますが…
●出雲大社の参道で食べ歩きができる「串焼き」が絶品です。脂の乗りが最高で、ぷりっとした身はたんぱくですがしっとりと旨みが広がってきます。パリッとした皮の美味しさも楽しめます。ぜひ、かぶりつきでいただきましょう。
●2年連続で全国ご当地どんぶり選手権グランプリ観光庁長官賞を受賞した「のどぐろ丼」もオススメしたい一品。のどぐろ専門店「出雲日本海」の名物料理で、島根の3店舗で提供されており、オンラインショップで取り寄せることも可能です。2019年、2020年の二年連続で全国ご当地どんぶりの頂点に輝き、「殿堂入りどんぶり(殿丼)」に認定された一品です。ぷりぷりとしたハリのある新鮮な歯ごたえと、とろけるような深い甘みが口の中に広がります。
●刺身の際は、霜造り(松笠造り)がオススメです。ノドグロの皮をさっと炙って冷水に落とす(もしくは湯引きをする)と身が反って香ばしさと身質の柔らかさ、歯触りと旨さが最高に引き立ちます。

ザ・ご当地検定の問題

Q.テニスの錦織圭選手が「食べたい」と言ったことでも話題となった、別名を「アカムツ」という島根名物の魚は?

A.ノドグロ