山梨県といえば、桃やブドウなどの果物が有名ですよね。でも実は、オランダガラシという野菜の国内生産量も1位なのです。あまり聞き慣れないオランダガラシですが、別名であればみなさんもご存知かもしれません。どのような野菜なのか、詳しくご紹介します。
オランダガラシとは
山梨県が国内生産量1位を誇るオランダガラシとは一体どのような野菜なのでしょうか。オランダガラシはアブラナ科オランダガラシ属の水生植物で、別名はクレソン。原産地はヨーロッパですが、現在では日本を含むアジアや北アメリカ、南アメリカにも広く分布しています。日本へ来たのは明治時代初期と伝えられています。当時の在留外国人が食す野菜として渡来したのち、日本各地に広がっていきました。繁殖力が強く、家庭菜園にも向いている野菜といわれています。
クレソンの花は白で、花言葉は「安定」「順調」「着実」などです。強い繁殖力と他の野菜より収穫が簡単なことからこのような花言葉がついたとされます。クレソンはステーキの上に乗っていることが多いです。そこからもわかるように、クレソンには肉料理などの臭みを消す効果があります。また、料理の付け合わせとしてもつかわれることが多い野菜です。
栄養豊富で優秀野菜として有名
あまり知られていないかもしれませんが、実はクレソンは栄養満点の優秀な野菜なのです。まず、クレソンはオランダガラシという和名の通り、ピリッと辛みがあります。その辛みの成分はシニグリンと呼ばれるものです。シニグリンは大根などにも含まれており、食欲増進効果や利尿作用が期待できます。そして、クレソンは緑黄色野菜でさらにカロテンも豊富に含まれています。βカロテンは動脈硬化の予防ができる成分として有名です。
それだけでなく、カリウムやカルシウム、鉄やビタミンなども豊富に含まれています。カリウムは高血圧に効果があるとされ、カルシウムは骨を丈夫にし、またイライラを解消する働きもしてくれます。
クレソンは100g当たりの栄養素が世界一といわれています。この素晴らしい野菜の国内生産量1位を獲得した山梨県を旅行するときは、ぜひお土産にクレソンを買ってみてくださいね。
クレソンだけではない!山梨県の魅力
クレソン(オランダガラシ)国内生産量1位の山梨県は、そのほかにもたくさんのおいしい特産物がある県です。1つ目は山梨県の郷土料理、ほうとうです。山梨県にはほうとうを食べられるお店がたくさんあります。他の県ではほうとう屋さんはなかなか見つからないかもしれません。本場のほうとうをぜひ一度味わってみてください。2つ目は桃やブドウといった果物です。例に挙げた二つの果物は、クレソンと同じく国内生産量1位を獲得しています。ブドウの山梨県での栽培の歴史は古く、約1300年も前から始まったといわれています。
よく耳にする「巨峰」だけでなく、「ピオーネ」「甲斐路」「ロザリオビアンコ」など多くの品種を栽培しています。「甲州」という品種は山梨県独自のもので、ワインとしても有名です。ブドウの食べごろは8月から10月です。桃の代表的な品種は「白鳳」や「浅間白桃」ですが「夢しずく」という大玉で糖度の高い山梨県オリジナルの品種も生産量が増加しています。桃の食べごろは7月から8月です。
他にもすももも山梨県が国内生産量1位を獲得しています。果肉が赤いすももの「ソルダム」や大玉で糖度の高い「貴陽」などの品種が栽培されています。また、山梨県オリジナル品種の「サマーピュート」や「サマーエンジェル」も注目されています。すももの食べごろは桃と同じく7月から8月です。
クレソン(オランダガラシ)国内生産量1位の山梨県は、おいしい魅力が満載!
クレソン(オランダガラシ)についてあまり知らなかったという方も、これでクレソンマスターです。栄養満点、ピリッと辛く食欲が増すクレソンをぜひ一度食べてみてください。山梨県は国内生産量1位を獲得したものが三つもある、おいしい魅力満載の県です。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 山梨県が全国生産1位である、「オランダガラシ」ともいう野菜は?
A.クレソン