日本一の大きさを誇る、富山県の果物といえば何?

日本一の大きさを誇る、富山県の果物をご紹介します。暑い夏にぴったりの果物で、迸るような水気とほど良い甘さは食欲の落ちた夏バテの気味の体にはピッタリです。

幻のスイカになるかもしれない

日本一の大きさが特徴の入善ジャンボスイカが生産されるのは富山県の北東部に位置する入善町。入善町は北アルプスを源流とする黒部川の河口部、黒部川が形成した黒部川扇状地のほぼ中央にあり、黒部川扇状地湧水群湧き出す名水が豊富な土地です。入善ジャンボスイカはこの入善町だけで作られておりますが、生産者の高齢化が進み、生産量の減少が懸念されています。日本一の大きさが特徴の入善ジャンボスイカですが、その大きさゆえに生産者の高齢化による生産量の減少は避けて通る事が出来ないのです。

そもそも日本一の大きさといってどれくらいの大きさが分かりますか。小さいものでも14キロくらい。大きいものだと20キロを超えてきます。巨大で重すぎるため、生産者は腰痛に悩まされるといいます。収穫期にはギックリ腰の予防のため腰痛防止ベルトを着用して収穫しなければならないというような過酷な生産現場には高齢者は対応できなくなりつつあるのです。

入善ジャンボスイカの歴史

入善ジャンボスイカの特徴は日本一の大きさだけではありません。入善ジャンボスイカのもう一つの特徴は形です。普通のスイカは丸い球形ですが、この入善ジャンボスイカは楕円形。ラグビーボール型とか枕型と形容され、一般的なスイカとは大きく異なる形をしています。大きさと形に特徴がある入善ジャンボスイカはいつごろから生産が始まったのでしょうか。

入善町では室町時代からスイカ栽培をしている土地です。明治10年ごろ黒部川の対岸の富山県黒部市周辺にアメリカから大型で楕円形の実をつける「ラットルスネーク種」が導入されました。黒部川扇状地はこのスイカの栽培に適していたため、黒部川を超えて入善町でも生産されるようになり、大正時代から戦前にかけては入善町はスイカの生産の中心地になりました。

戦後、消費者の好みが変化し甘い丸い球形のスイカ生産が主になりましたが、地元生産組合が病気に強く、甘く形の良いスイカの交配を重ね、日本一の大きく甘い入善ジャンボスイカの開発に成功しました。また入善ジャンボスイカの畑は、一度生産すると10年間は休ませて連作障害を防ぐとともに、土地の持つ力を回復させるなど、ブランドの保護にも努めるなど、生産農家の地道な努力によっても支えられています。

大きすぎていろいろ大変!?

ここまで読んで、「入善ジャンボスイカを食べてみたい」とか「買ってみたい」と思われる方もおられるでしょう。富山県入善町まで買いに行くのが手っ取り早いのですが、近隣の方で自動車で行ける方はそうするのがいいと思います。しかし近隣以外の方は通販にお世話になるのが便利で簡単です。検索で「入善ジャンボスイカ」と入れれば見付かるでしょう。

ですが、注意が必要です。何しろ日本一の大きさが特徴ですから、まず普通のご家庭の冷蔵庫には入りません。二つに切っても入らない方も多いかもそれません。そして何より重いのです。軽いものでも14キロ。腰を痛めないように気をつけて運ばなければなりません。そう考えると注文に二の足踏んでしまいます。

でも勇気を持って決断ください。保護のためさん俵に包まれて届くスイカは圧倒的な存在感があります。瑞々しい果実を口にすれば広がる甘味とシャリシャリの歯応えはまさに日本一のスイカの醍醐味を堪能できる事間違いありません。
日本一の大きさの入善ジャンボスイカを食べきれるかなと心配の方、ご安心ください。スイカは割と日持ちします。常温で1週間。冷蔵で10日くらい持ちます。そのまま食べる以外にもジュースにしたりすれば十分食べ切れるのではないでしょうか。

入善ジャンボスイカは暑い真夏にピッタリの果物です

富山県入善町が誇る、黒部川の清流と扇状地が生んだ傑作。日本一の大きさと甘さが特徴の入善ジャンボスイカは真夏日や酷暑日続く毎日、体を冷やし水分を補給する入善ジャンボスイカは熱中症予防には持って来いの食物です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 日本一の大きさを誇る、富山県の果物といえば、「入善ジャンボ・何」?

A.スイカ